山本弘トンデモ資料展
2003年度版4−A


このコンテンツの
年度別一覧ページへ
次のページへ

No.11401に関するスレッドです

架空戦記について / みんめい書房 [ Mail ] 引用

山本先生、お久しぶりです(「こん変」論争の時以来でしょうか)。今日はあなたの架空戦記に対する態度に少々疑問を感じた
ので書き込みにきました。
 私も確かに昭和期の大日本帝国は無茶苦茶な国だと思いますし、あの政治体制がそのまま続いていたらと考えるとぞっとします。
しかし、日本が勝ったからといって、統制経済や軍部の独裁が100パーセントそのまま続くと断定できるのでしょうか。戦争が終われば政府は経済発展のため企業に対する統制を緩めなければならなかっただろうし、連合国側との「痛み分け」で講話が結ばれれば、十分な勝利を得られなかった軍部の政治的地位が低下するかもしれません。むろんこれらの世界では戦後の諸改革で解決された問題(農地改革や治安維持法、植民地の独立)は残存するでしょうし、経済発展も低調でしょうが、原爆投下も集団自決もないという点では我々の世界より幸福だといえます。これらの可能性は確かに低いかもしれません。しかしそれでも、その可能性はあるのかないのか、あるとすればどれくらいの確率なのか、またそれが長期的に見て日本にとって+になるのかーになるのか、あるいはどちらともいえないのか、政治的、軍事的な考察を緻密に行えば(実際そういった作品は少なからず存在します)、質の高い架空戦記を書くことは十分に可能です。にもかかわらず「創龍伝」の対談でおっしゃったように「戦前の日本はひどい国だった→そんな国が戦争に勝った世界はろくな物ではない→何故そんな小説を書くのか!」という三段論法を展開するのはセンス・オブ・ワンダーの精神に欠けるばかりか、きわめて狭量だと言わざるを得ません。
 過去に原型となった作品があるとはいえ、架空戦記(あるいは歴史シミュレーション)は比較的若いジャンルです。ですから勃興期のSFがそうだったように、質の低い作品が多数出現するのも仕方がない、と考えて頂きたいのです(むろんそれらによって誤った歴史知識や歪んだ政治観が植え付けられるのは問題ですが、それは「ハードな」作品には無縁のことですし、理性のある読者には区別のできることです)。(そういえば横山信義氏もと学会の会員ではありませんでしたか?)
(それと、「トンデモ本の世界」P180の文章も私としては不本意です。「架空戦記」を「スペースオペラ」に変えて、
 「誤解を招かないよう言っておくが、スペースオペラがどれもみんなこんなひどいわけではない。よい作品もあることはある。
特に新人作家の場合はきちんとした科学知識を持った人が多いので、ベテランのものより内容はまともなのである。」
と書かれて、不快に思わないSFファンがいるでしょうか?
 さらに言わせて頂ければ、私は荒巻義男氏の「艦隊シリーズ」は荒唐無稽でこそあれ、消して陰謀史観や軍国主義を提唱するものではないと思っています(現に同氏も陰謀史観は「小説上の設定としてやっていることであって、話としてはおもしろいが信じてはいない。」と発言していますし)。
 いろいろと失礼なことを書いてしまいましたが、どうか架空戦記に対する偏見を改めて頂くようお願いします。不快に思われ
る発言があれば済みません(長い文章であることも済みません)。

No.11401 - 2003/06/15(Sun) 22:26 [YahooBB219184044094.bbtec.net]

Re: 架空戦記について / D猫6番艦 [中国] 引用

・・・・・・特に架空戦記ファンでも何でも無いし、深い知識もあるわけではないので議論に参加する意図はありません。 ゆえに、ただの余談程度に読み取ってください。

高校及び大学浪人時代の友人で大の架空戦記ファンが居りました。 ある日、彼に「トンデモ本の世界」を貸した際に、トンデモ架空戦記の項目に思いっきり笑ったらしく、本を返してもらう時に「トンデモ架空戦記一覧表&おすすめトンデモ架空戦記」なるメモが付いてきました。
現在、そのメモは紛失しているので詳しく紹介できませんが、トンデモ本の世界で山本氏に「読む気にならない」と言わしめた「孔明の艦隊」の紹介もあり、色々と大笑いしました。 まぁ、メモの内容で、比較的書店で見かける架空戦記が多かったは驚きましたけどね。

>みんめい書房様

>「誤解を招かないよう言っておくが、スペースオペラがどれもみんなこんなひどいわけではない。よい作品もあることはある。
>特に新人作家の場合はきちんとした科学知識を持った人が多いので、ベテランのものより内容はまともなのである。」

僕も一応はSFファンですが、特に不愉快にはなりませんね。 SF作品とて、良作や傑作のようなピンから、怪作や駄作のようなキリまで有りますという事を、実感する機会はいくらでもありましたので。
まぁ、「良いSF作品は稀少だ」という誤解には、それを解くためにある程度の議論と意見は言いますけど、その作品を好きになるまで議論を続ける気はまず無いです。



では、ここで筆を置きます。 ここから、意義と見応えのある議論があることを願っています。

No.11422 - 2003/06/16(Mon) 19:30 [hrsm2191029915.gemini.broba.cc]

Re: 架空戦記について / 宇津見 [近畿] [ Home ] 引用

>(それと、「トンデモ本の世界」P180の文章も私としては不本意です。
>「架空戦記」を「スペースオペラ」に変えて、「誤解を招かないよう言って
>おくが、スペースオペラがどれもみんなこんなひどいわけではない。よい作
>品もあることはある。
>特に新人作家の場合はきちんとした科学知識を持った人が多いので、ベテラン
>のものより内容はまともなのである。
>と書かれて、不快に思わないSFファンがいるでしょうか?

 私は特に不快に思いません。
 だって、『スターウォーズ』直後から現在にいたるまで、スペースオペラ映画がたくさん作られましたけど、ほとんどがクズ映画でしたから。でもって、ごく少数の佳作、秀作、名作、傑作を薦めることになるでしょう。

 日本も『惑星大戦争』なんて恥さらしな物を作っていたからなあ。


 SFの世界では、古くから「スタージョンの法則」なんてのも有りますし。

No.11425 - 2003/06/16(Mon) 19:52 [YahooBB218123198026.bbtec.net]

スペースオペラって、ほめ言葉じゃないよ / 仕立屋雅楽 [近畿] 引用

純粋な架空戦記物って、難しいじゃないんですか。
過去の歴史を、純粋に突き詰めていけばいくほど、パラレルワールド物になっちゃう。
というか、架空戦記物というジャンル自体が、すごくあやふやなような気がします。

「高い城の男」って、架空戦記物じゃないでしょう。

ファンの方々にとっての、「架空戦記物の定義」ってなんなのかなぁ。
これがあるから架空戦記物!というのがあれば、教えて下さい。

No.11430 - 2003/06/16(Mon) 20:48 [P061204005139.ppp.prin.ne.jp]

Re: 架空戦記について / ヨコヤマ [東海] 引用

D猫6番艦様
>まぁ、メモの内容で、比較的書店で見かける架空戦記が多かったは驚きましたけどね。
 単純に「出回っている架空戦記モノの、ほとんどはトor駄作」ということです(w)
 最近もいろいろ出てますが、元祖『紺碧の艦隊』第1期が終了した頃は玉石混交というか、石石混交という有様だったような。
 一般人に受けがいいのか、何かつけて大和がメインになり、いろいろと改造されたりしてました。空飛んだり、空母になったり、イージス艦になったり、挙句の果てにはタイムマシンになったりと……。ここまでムチャやっていると、『宇宙戦艦ヤマト』ですら、コンセプト的には「架空戦記」と呼んでもいいよなという気になってしまいます。
 割りとマシなのもあるのですが、ちょっと資料が出てこないので……。とりあえず、霧島那智は避けるのが吉。キャラ名他にリーフキャラの名前が入っていたり、『エヴァ』ネタ満載という、まともな設定・ストーリーにも関わらず色物扱いされているのもあります(w)。

仕立屋雅楽様
 「架空戦記」の定義ですか……。
 簡単に言えば、「太平洋戦争が不可避な状況下の大日本帝国海軍に、なぜか進歩的思想を持った個人orグループが存在し、戦争の展開を知っているかのような先読み戦略、新兵器開発によって、対アメリカ戦争を勝利へ導く作品」ですかね。で、「続編が決まった場合、ほぼ例外なく、ヨーロッパを支配したドイツと戦う」というのもあります(w)


 2ch軍事板に架空戦記作品について語るスレがありますので、そちらを御覧なると、いろいろと参考になると思います。

No.11433 - 2003/06/16(Mon) 21:18 [gw1.aitai.ne.jp]

Re: 架空戦記について / カンタベリー 引用

>しかし、日本が勝ったからといって、統制経済や軍部の独裁が100パーセントそのまま続くと断定できるのでしょうか。
>戦争が終われば政府は経済発展のため企業に対する統制を緩めなければならなかっただろうし、

 この問題を論じるのでしたら、経済学者の野口悠紀夫氏が
書いた「1940年体制 さらば戦時経済」(東洋経済新報社)
を読まれると参考になるのではないでしょうか?

 官僚制度、中央集権財政、日本的経営、行政指導という戦後の経済成長を主導した日本経済の枠組みはずっと1940年体制のままだったという事が良くわかります。(個人が外貨を購入できるようになったのもつい数年前だし)
   

 
 
 
 

No.11434 - 2003/06/16(Mon) 21:30 [acykhm016251.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]

Re: 架空戦記について / 貴兵衛 引用

以前、志茂田 景樹さんの事務所で働いていた女性からお話を伺ったことがあります。
架空戦記物のブームの時。
志茂田センセ、口述筆記だそうです。だから調子が良いときはすごく忙しくなるのだけど、
それまでは暇だとか。
あと、センセはとても優しくて良い方なのですが、奥様が厳しかったとか。

檜山 良昭さんの初期作品は好きで読んでました。
なにをどう戦っても、結局日本軍には惨憺たる未来しかないって終わり方で。
檜山さんの「新大逆転・太平洋戦争を阻止せよ」みたいな、
戦争回避を目的としたシミュレーション物、どんなのがありますかね。

No.11439 - 2003/06/16(Mon) 22:01 [p29cb55.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]

Re: 架空戦記について / ASTRO VET [関東] [ Home ] [ Mail ] 引用

仕立屋雅楽さんがタイトルで言われてるように、もともと「スペース・オペラ」というのは粗雑なできの宇宙ものSFに対して使うけなし言葉なので勘違いなきよう。

粗雑な出来の西部劇を、「馬が出てくるだけの劇」ってなニュアンスでけなした言葉として「ホース・オペラ」という言葉があり、さらに「西部劇の舞台を宇宙にして、馬を宇宙船に変えただけの粗雑なSF」という意味でスペース・オペラという言葉ができたんです。
本当に出来のいい宇宙ものSFに対しては、本来的な意味から言えば「スペース・オペラ」なんていう言葉を使うのは失礼です。

というわけで

> 「誤解を招かないよう言っておくが、スペースオペラがどれもみんなこんなひどいわけではない。よい作品もあることはある。
特に新人作家の場合はきちんとした科学知識を持った人が多いので、ベテランのものより内容はまともなのである。」
と書かれて、不快に思わないSFファンがいるでしょうか?

スペース・オペラが「ひどい出来」なのは当たり前です、言葉の定義からいって。
「スペース・オペラにもいい出来の作品はある」というのは論理矛盾です。少なくとも言葉の原義からいえば。
とはいえ、言葉が原義からはなれて使われるようになることはよくあることなので、「ファウンデーションシリーズ」みたいな世間的に評価の高いSFを「スペース・オペラ」と呼ぶことも現代ではありますけどね。

No.11443 - 2003/06/16(Mon) 22:40 [eatkyo018046.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]

Re: 架空戦記について / 笠原 和義 [世界の果て] [ Home ] [ Mail ] 引用

  門外漢で恐縮ですが。

  かわぐちかいしの『ジパング』は、どうなんでしょう?熱心な読者というわけじゃないけど、面白いと思いますが。

No.11449 - 2003/06/16(Mon) 23:02 [thsndi012200.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]

Re: 架空戦記について / みんめい書房 [関東] [ Mail ] 引用

> D猫6番艦様
>「孔明の艦隊」
「世界」を読んだ後、図書館で見つけ、読んだことがありました。確かにいろいろと無茶苦茶な内容でしたが、まあこんな変わり種もあっていいんじゃないかと思い気には留めませんでした。

>宇津見様 横山様
>「スタージョンの法則」
「あらゆるものの90パーセントは屑である」でしょうか。まあこれは程度の差こそあれどの小説のジャンルにも
当てはまると思いますが・・・
>「架空戦記」の定義
架空戦記にも二種類ありまして、
・ただ単純に日本軍が勝てばいい、という作品(念のため言っておきますが、私はこれを認めます。読者もエンターテイメントとして読んでいるのでしょうし、書かれている内容を本気にとってしまう可能性も少ないでしょうから。ただし、「旧日本軍の行動は正義だった」と訴えるもの、あまりにも小説上の技法が拙いものは要注意だと思います。
・ある程度正確な軍事考証を行い、単純な善悪二分論ではなく「戦争」や「軍」を描いているもの。できれば史実と違う終戦を迎えた後の日本の歩みも(やはり清濁併せのむ形で)書いていればよし。必ずしも、パラレルワールドなどの歴史改変の理由を書いている必要はなし。
と分けられます。もっとも、後者を人は「歴史改変SF」と呼ぶかもしれませんが・・・
>ごく少数の佳作、秀作、名作、傑作を薦めることになるでしう。
それでは私のお薦めの作品をば・・・
・レッドサン・ブラッククロス(佐藤大輔)
 日露戦争で失敗をして英国との同盟を継続しなければならなくなった日本と、ニューディールが失敗したアメリカが孤立主義に回帰したことにより、第二次世界大戦に勝利したドイツとの「第三次世界大戦」を描いた作品。「史実よりはかなり民主化と工業化が達成されているがけして理想国家ではなく、世界各地に軍事介入を行って覇権国家とそしられる」日本像は私にとって衝撃的でした(原作となったゲーム(なんと80年代に作られたボードゲーム)では「戦前の暗部をすべて抱え込んだまま太平洋戦争だけを回避してしまったため、米国とドイツの間で右往左往し、ついにはベトナム戦争に介入したあげく、サイゴンに原爆投下して国際的に孤立してしまう」日本が描かれていました)。軍事考証も比較的しっかりしていますが、SFやアニメネタの多さは人によって好みが分かれるかもしれません。
・八八艦隊物語(横山信義)
 もし日本海軍がロンドン軍縮条約において史実より優位を獲得していたら・・・という設定の作品。もちろんこの世界では大艦
巨砲主義が全盛で、八八艦隊は完成しているのですが、太平洋戦争が勃発しても、結局は首脳部の戦略的ミスと工業力の差により
日本は次第に劣勢となり、最後は無条件降伏してしまう、という展開が(発表当時としては)斬新でした。

>カンタベリー様
>「1940年体制 さらば戦時経済」
 おもしろそうな本です。紹介してくださりありがとうございます。私の予想はかなり甘かったかもしれません。ただ、少なくと
も戦争が「我が国の勝利」ということになっているのに、戦時中のようなコスト・パフォーマンスの低い生産体制をいつまでも続
けてはいられないと思うのです。生活必需品が不足しているのに、いつまでも軍需物資を生産しているわけにもいかないでしょう
し(もちろん、「戦争はまだ終わっていない!」と半鎖国・半戦時体制を数十年間続けて、北朝鮮のようになってしまう可能性も
大いにありますが)。

No.11450 - 2003/06/16(Mon) 23:03 [YahooBB219184044094.bbtec.net]

Re: 架空戦記について / 北長六功 [九州] 引用

  ヨコヤマ様
>「架空戦記」の定義(中略)簡単に言えば、「太平洋戦争が不可避な状況下の大日本帝国海軍に、なぜか進歩的思想を持った個人orグループが存在し、戦争の展開を知っているかのような先読み戦略、新兵器開発によって、対アメリカ戦争を勝利へ導く作品」ですかね。
 いや、どうやっても日本が負けるって作品がいくらもあるのが、架空戦記の幅の広いところだと思います。『八八艦隊物語』『大逆転!幻の超重爆撃機「富嶽」』等々。『ラバウル烈風空戦録』も「停戦」だから近いかな。
 そもそも「紺碧の艦隊」だって日本の勝利を目指していた訳じゃないし。(アニメ版を見てた知人は「これでどうやって『よりよき負け』を取るんだ? と言ってましたが)
 第一巻の大高と高野の会話が印象的でした。『もし日本が勝ったらどうなります』という大高に、高野は『鼻持ちならぬ嫌な国になるでしょう』と答える。
 まあ、色々と疑問・問題点があるのは従わざるを得ないんですが、個人的にはこれで許しちゃいます。
 

No.11466 - 2003/06/17(Tue) 01:05 [p0159-ipad01oomichi.oita.ocn.ne.jp]

Re: 架空戦記について / ヨコヤマ [東海] 引用

北長様
>  そもそも「紺碧の艦隊」だって日本の勝利を目指していた訳じゃないし。(アニメ版を見てた知人は「これでどうやって『よりよき負け』を取るんだ? と言ってましたが)

 「よりよき負け」つーても、言葉と認識の問題にすぎず、戦術的にはやりすぎない「四分六の勝ち」を目指し、アメリカの原爆製造を阻止し、停戦・講和へ持ち込むが戦略目的だったので、それらを果たした以上、立派に「勝って」ますよ。
 「負ける、負ける」とは言ってますが、「戦争に引き込まれた時点で、戦略的に負けていた」というだけで、結局戦略的ポイントはしっかり抑えて、五分に持ち込んでおしまいねってだけです(対アメリカはね)。
 『新〜』入ってからも、似たようなコトをキャラに言わせてますが、結局は連戦連勝(もちろん、エンターテイメントですから、時にはピンチ)。世界を影から操っていた陰謀組織まで壊滅させるわ、終戦になったら平和な歴史を辿った別の後世へ再転生するという「そりゃ作品ちがうだろ」とツッコミたくなるようなオチまでついた、コレ以上はない「勝ち」でしたよ。

>  第一巻の大高と高野の会話が印象的でした。『もし日本が勝ったらどうなります』という大高に、高野は『鼻持ちならぬ嫌な国になるでしょう』と答える。 
 「太平洋戦争」を明治維新の時の間違いを修正するチャンスととらえ、現代にまで繋がる諸問題の解決案を提示しようと言うあたりは評価してます。
 地政学については、その解釈などにいろいろと批判もありますが、面白い観方を教えてもろーたとは素直に認めます。
 

No.11477 - 2003/06/17(Tue) 02:07 [gw1.aitai.ne.jp]

そういや「影の政府」はあれでいいのか? / 北長六功 [九州] 引用

  ヨコヤマ様
「紺碧の艦隊」(正確には「艦隊シリーズ」といった方がいいのかな)において、『戦略目的を果たした以上、立派に勝っている』(意訳)は同意です。まあ調子に乗ってアメリカを占領したりしない、アメリカの顔も立てるのが「よりよけ負け」なんだと解釈しています。(かなり苦しいかな)
 ただねえ、あれは長すぎるシリーズで作品の雰囲気や作者の姿勢がかなり変移してますからねえ。ヒトラーについて『ヤツにだけは負けられない』はアニメの台詞だったかな?
 読む方も開き直って、以前の内容は心の棚にでも入れてないと読むのが辛くて。
 「新」については、もう、仰るとおりです。でもラストでちょっと感動しちゃうのが私のヘンなとこです。
 ああ、本題から完全に外れている。みんめい書房様、ゴメンなさい。
 

No.11486 - 2003/06/17(Tue) 03:27 [p0159-ipad01oomichi.oita.ocn.ne.jp]

Re: 架空戦記について / WASHA [関東] 引用

私の知り合いの架空戦記モノ・・・というより「大和」モノファンにに言わせると、
「あと大和で無いのは地中(もしくは地底)戦艦ヤマトだけだ。誰か書いてくれないかなあ」
とのことでした(笑)。

私自身は架空戦記モノは殆ど読んでません。

No.11504 - 2003/06/17(Tue) 11:47 [Air1Aav215.ngn.mesh.ad.jp]

Re: 架空戦記について / 山本弘 [近畿] [ Home ] 引用

 みんめい書房さん、こんにちは。

>質の高い架空戦記を書くことは十分に可能です。にもかかわらず「創龍伝」の対談でおっしゃったように「戦前の日本はひどい国だった→そんな国が戦争に勝った世界はろくな物ではない→何故そんな小説を書くのか!」という三段論法を展開するのはセンス・オブ・ワンダーの精神に欠けるばかりか、きわめて狭量だと言わざるを得ません。

 正確に引用してみましょう。
 『創竜伝8』巻末の対談から、該当箇所をピックアップすると、

>山本 最近、架空戦記にも反感あるんです。旧日本軍をカッコよく描いてどうする。
>田中 まじめに思考実験している人もいますけど、なんでそうまでして日本軍を勝たせたいのか。
>山本 悪行も愚かな作戦もいっぱいあったじゃないですか。それを無視しちゃうのはねえ。
>田中 ほんとにそう思いますね。僕は言ったことがあるんですけど、日本軍が勝ってたら治安維持法も特高警察も憲兵隊も全部残って、言論の自由なんかないんだけど、それでいいのかって(笑)
>山本 そうそう。今、我々が小説書けてるのは日本が敗けたせいですよ。

 あなたは前半と後半をごっちゃにされて、「戦前の日本はひどい国だった→そんな国が戦争に勝った世界はろくな物ではない→何故そんな小説を書くのか!」と要約されていますが、よく読めば、前半と後半は別のことを言っているのが分かったはずです。
 引用箇所の前半で僕が言っているのは、実際の歴史では悪行も愚かな作戦もいっぱいあったのに(もちろん、日本軍だけじゃなく、連合軍にもいっぱいありましたが)、それを無視するのは、たとえフィクションでも変じゃないのか、ということです。
 歴史をちょっと変えたぐらいで、歴史の中から悪行や愚行がすべて消滅するとは、僕には信じられません。だって、登場人物はほとんど同じなんですから。
 いや、実際の歴史よりも悲惨なことになっていたかもしれない。
 アンダースン&ビースンの『臨界のパラドックス』という長編SFがあります。1940年代のロスアラモスにタイムスリップした女性が、広島の悲劇を食い止めようと、マンハッタン計画を妨害しようとするが、その結果かえって恐ろしいことが起きてしまう……という物語です。
 僕の知る限り、日本の架空戦記ものにはこうした悲惨な話はないようです(あったらごめんなさい)。なんでみんな、いい結果ばかりを書くんでしょう? 歴史を変えたら、いいことだけじゃなく悪いことだって起きるかもしれない……と考えるのが当然なんじゃないでしょうか?
 「質の高い架空戦記を書くことは十分に可能です」という点については、田中氏も「まじめに思考実験している人もいますけど」と言っておられますし、僕も架空戦記すべてを否定しているわけではありません。
 史実や当時の軍事技術を無視したもの、幼稚な現実逃避の目的で書かれた質の低いものが多い、ということが問題なんですよ。

>しかしそれでも、その可能性はあるのかないのか、あるとすればどれくらいの確率なのか、またそれが長期的に見て日本にとって+になるのかーになるのか、あるいはどちらともいえないのか、政治的、軍事的な考察を緻密に行えば(実際そういった作品は少なからず存在します)、質の高い架空戦記を書くことは十分に可能です。

 でも、それは架空の話ではないのですか? 理想的な架空戦記を書けば、戦争に勝って、なおかつ良い戦後日本が実現するであろう、ということでしょ?
 引用箇所の後半で、僕と田中氏が言っているのは、架空戦記の中の話じゃなく、実際に日本が勝っていたらどうなっていたかということです。もちろん、本当はどうなっていたかは誰にも分かりませんが、それがあなたの頭の中にある理想的な架空戦記と同じように進むとはかぎらない。むしろ悲惨な状況になっていた可能性のほうが高いんじゃないでしょうか?
 現実とフィクションをごっちゃにしてはいけません。

>(それと、「トンデモ本の世界」P180の文章も私としては不本意です。「架空戦記」を「スペースオペラ」に変えて、
> 「誤解を招かないよう言っておくが、スペースオペラがどれもみんなこんなひどいわけではない。よい作品もあることはある。
>特に新人作家の場合はきちんとした科学知識を持った人が多いので、ベテランのものより内容はまともなのである。」
>と書かれて、不快に思わないSFファンがいるでしょうか?

 ちーっとも不快には思いません。
 アメリカで1930〜40年代に起きたスペースオペラ・ブームの際には、膨大な量のスペースオペラが書かれました。その中でも、今でも評価されているのは、E・E・スミスの『レンズマン』『スカイラーク』シリーズ、ハミルトンの『キャプテン・フューチャー』シリーズなど、ごく一部のタイトルにすぎません。大半は粗製濫造の質の低い作品で、ブームに乗って書きちらされ……忘れ去られたのです。
 ジャンルの大多数を占めていた、そうした忘れ去られたタイトルは、ほとんど日本に訳されていませんし、当然、僕もあまり読んだわけではありません。しかし、何本か読んで「ああ、こりゃだめだわ」と思ったものです。
 比較的、質が高いとされているジャック・ウィリアムスンの『宇宙軍団』でさえ、かなり読み進むのが辛い代物でした(同じ作者の『航時軍団』は面白かったんですけどねえ)。
 その一方、『レンズマン』などは今読んでも十分すぎるほど面白いです。

「何事も90パーセントはクズ」なんです。どんなジャンルでも同じこと。
 それを理解していない人は、本当のファンではないと思います。

 ちなみにトンデモ架空戦記のレビューページ。↓

http://www02.so-net.ne.jp/~muraji/esekakuu/esekakuu.htm

 あと、このサークルは『トンデモ架空戦記の世界』という同人誌を出しています。めっちゃ面白い!↓

http://www.ipc-tokai.or.jp/~tei-musyu/index.html

No.11506 - 2003/06/17(Tue) 12:17 [zaq3dc0692b.zaq.ne.jp]

Re: 架空戦記について / D猫6番艦 [中国] 引用

>笠原 和義様

>  かわぐちかいしの『ジパング』は、どうなんでしょう?熱心な読者というわけじゃないけど、面白いと思いますが。

そう言えば、「沈黙の艦隊」も架空戦記のカテゴリーに入るのでしょうか? 架空戦記は別に太平洋戦争期だけを題材としているわけでは無いですしね。(間違っていたらゴメンナサイ)

ふむ・・・・・・、これは意外と身近にも認識できていなかった架空戦記が有るかもしれませんね。

No.11513 - 2003/06/17(Tue) 14:04 [hrsm2191029996.gemini.broba.cc]

Re: 架空戦記について / ヨコヤマ [東海] [ Mail ] 引用

笠原 和義様
D猫6番艦様
>
> >  かわぐちかいしの『ジパング』は、どうなんでしょう?熱心な読者というわけじゃないけど、面白いと思いますが。
>
> そう言えば、「沈黙の艦隊」も架空戦記のカテゴリーに入るのでしょうか?
 どっちも、戦記・軍事マニアから見ると、ツッコミどころ満載というレベルみたいです。マンガとしての面白さとは、かならずしも関係ないけど。

>架空戦記は別に太平洋戦争期だけを題材としているわけでは無いですしね。(間違っていたらゴメンナサイ)
>
 大石英司氏の現代物は、アイディアが斬新かつ知識がしっかりしているので評価高いですねぇ。特に初期のものは。
 アフガン戦争やイラク戦争時に、ブーム(w)に乗って書かれた作品もありますが、どちらもあんな見せ場のない展開&早期終結になるとは誰も思ってなかったみたいで、「実情を理解してなかった大外し作品」になっていましたね。
 『列島198X』(史村翔:原作)という「ソ連による北海道侵攻」マンガがありますし、アニメでも『FUTURE WAR 198X年』があります。荒巻先生もSFアレンジの『ニセコ要塞1986』から始まる『要塞シリーズ』を書いてます。これも要するに「自衛隊VSソ連軍」でしたが、最終シリーズ『琵琶湖要塞』では対アメリカ戦争となり、『艦隊シリーズ』へ発展していってます。佐藤道明氏のデザインしたオリジナル兵器のイラストだけでも十分楽しめます。

No.11527 - 2003/06/17(Tue) 19:28 [gw1.aitai.ne.jp]

Re: 架空戦記について / 北長六功 引用

  山本弘様
>僕の知る限り、日本の架空戦記ものにはこうした悲惨な話はないようです(あったらごめんなさい)。
 たとえば『八八艦隊物語』はどうでしょう。
 以下、ネタばれ注意、ネタばれ注意
 緒戦は日本が大勝するものの、アメリカの優れた武装や戦略、加えて日本軍指揮官の無能ぶり(格好よく描かれている人物も多数いますが)により、日本は劣勢となり、最後は原爆を投下されるという悲惨な結末を迎えます。(大和出撃のくだりで不覚にもホロリときてしまったのは、恥ずかしいかな? けど『海上護衛戦』で自分の所属していた海軍を痛烈に批判した、大井篤氏まで登場するのはちょっと驚いた。)
 他の作品にもにもいえますが、作者はこれでもかと、戦闘などで悲惨な描写を描きます。
 まあ、矛盾点も結構あるんですが、フィクションとしてはおもしろいと思います。
 『臨界のパラドックス』ほど悲惨ではない、と反論されたらそれまでですが、『いい結果ばかり』とはいえないと考えます。
 重箱の隅つつき、失礼しました。

No.11531 - 2003/06/17(Tue) 20:25 [pppo033.oit-net.jp]

Re: 架空戦記について / 匿名希望 引用

 ちょっとスレ違いかな、と思うのですが。
 恐縮ですが、ある本について情報の提供をお願いしたいのです。
 

『京城・昭和六十二年』(ボク・コイル/成甲書房)という本を読んでおられる方、いらしたら、内容等について、ご教示お願いします。
 名前からして、著者はおそらく韓国の人と思われます。韓国製歴史改変SFです。
 読みたい読みたい、と思っているのですが、図書館にも置いていないのです。
 手元にある書評によると、

『大日本帝国の支配が77年続いている朝鮮半島で私は抹殺された文字ハングルとその文明を発見した。謎の韓国SF=警察国家小説』

 なのです。 
 この掲示板に書き込んでおられる方なら、改変歴史ものにも詳しく、何らかの情報をいただけるのではないかと思い、お願いする次第です。
 どうかよろしくお願い申し上げます。

No.11548 - 2003/06/17(Tue) 22:40 [ZB096240.ppp.dion.ne.jp]

Re: 架空戦記について / ヨコヤマ [東海] [ Mail ] 引用

匿名希望様

> 『京城・昭和六十二年』(ボク・コイル/成甲書房)という本を読んでおられる方、いらしたら、内容等について、ご教示お願いします。
 この本そのものではないですが(ネットショップで取り寄せ不可となっているので、もう絶版しているのかも)、この作品を原案(?)にした映画『2009 ロスト・メモリーズ』というのがあるそうです。もしかしたら、こちらの方が探しやすいかもしれませんね。
 http://member.nifty.ne.jp/windyfield/diary0201c.html#24
 こちらで紹介されています。リンク先の朝鮮日報に少し詳しいあらすじがあります。ただ、よりSFらしい要素が加えられているそうで、タイムスリップ物になっているとか。朝鮮日報ですら、誉めながら、「でも、ちょっとね……」と言いたげなところを観ると、少なくとも映画の方は思想的に少々問題ありのようです(原作の方も、出しているところが微妙な出版社みたいなので、トな心配も少しあり)。

No.11554 - 2003/06/17(Tue) 23:04 [gw1.aitai.ne.jp]

Re: 架空戦記について / 匿名希望 引用

> ヨコヤマ様

 懇切丁寧なご教示、ありがとうございます。
 この本は、韓国側の視点から描いた歴史改変SFということで非常に興味を持っていました。

>(原作の方も、出しているところが微妙な出版社みたいなので、トな心配も少しあり)。

 野平俊水氏の『韓国・反日小説の書き方』(亜紀書房)にも書かれていますが、日本をあつかった韓国の小説にはけっこうトな作品があるようです。ひょっとして、この『京城・昭和六十二年』も・・・・と思わないではなかったのですが。
 出版元の成甲書房という会社は、あまり聞いたことのない出版社なので、てっきり学術関係、純文学関係の出版社だと思い込んでいました。それが、さっき検索してみたところ・・・・・トな心配が大いに出てきました(笑)

 映画化されていたというのはまったく知りませんでした。これは、ぜひ観てみたいです。

 それでは、貴重な情報、ありがとうございました。

No.11565 - 2003/06/17(Tue) 23:55 [ZB096240.ppp.dion.ne.jp]

Re: 架空戦記について / わなっせ 引用

噂で聞いたことがありますが、中国や台湾では、架空戦記がひそかに大ブームだったそうですが、事実でしょうか?

激動の19世紀・20世紀を体験した中国人としては、
日本やアメリカ、イギリス、ロシアをやっつける架空戦争小説は
おそらく痛快に感じるでしょうし、
「戦国自衛隊」のようなタイムスリップものでも、歴史が長い分、
古代の易姓革命から国共内戦まで、さまざまな時代を舞台にできるでしょう。

そういう作品群の中には、日本人が読んでも面白い傑作や、
大笑いできるトンデモ本があるかもしれません。

No.11581 - 2003/06/18(Wed) 11:21 [ca167107.hicat.ne.jp]

Re: 架空戦記について / 山本弘 [近畿] [ Home ] 引用

 ヨコヤマさん、こんにちは。

> 大石英司氏の現代物は、アイディアが斬新かつ知識がしっかりしているので評価高いですねぇ。特に初期のものは。

 僕も初期の大石英司作品は大好きです。『原子力空母を阻止せよ』『B1爆撃機を追え』『戦略原潜浮上せず』あたりは夢中になりました。けっこう自分の作品にも影響受けてます。
 さすがに20冊以上読むと飽きてきて、90年代なかばあたりからはぜんぜん読んでないんですけどね。
 大石作品の魅力は、ミリタリー知識の正確さだけじゃなく、敵も味方も有能な人間ぞろいとして描かれていて、知恵とテクニックを駆使して攻防戦を繰り広げるという点にあると思います。頭の悪い戦いというのは、あまり見たくないですよね。
(実戦を経験したことのない自衛隊に、本当にこんな優秀な人材がぞろぞろいるのかと疑問に思ったりもしますが、まあそこはフィクションですから……)。

 北長六功さん、こんにちは。

> たとえば『八八艦隊物語』はどうでしょう。

 なるほど、そういう話もあるわけですね。
 繰り返しますが、僕も架空戦記すべてを否定しているわけではありません。ただ、戦闘シーンを「ダダダダダ」「ギューン!! ギューン!!」で済ませてしまうやつとか、トンデモなものも多いことも確かで……。

No.11583 - 2003/06/18(Wed) 12:37 [zaq3dc0692b.zaq.ne.jp]

Re: 架空戦記について / エロの冒険者 [九州] [ Home ] [ Mail ] 引用

皆さん、こんにちは。
架空戦記に関する私のスタンスは、まー、出鱈目なものも多いけど佐藤大輔、
(私と同い年。ああ、なんという才能の違いでしょうか)、横山信義の両氏を
世に出したということだけで、このジャンルの存在価値はあった、てなもんで
しょうか。

 後は例によって、何しろ私の書き込みですから、ヘンな架空戦記作品の
紹介です。

 『大逆転!2003年 戦艦武蔵』(檜山良昭著/光文社カッパノベルズ)
 シリーズ途中から、歴史改変による日本分断テーマをむりやりに入れちゃった
ため、タイトルになっている2003年にタイムスリップしてきた戦艦武蔵が全然
活躍しなくなってしまったという怪作。この奇妙な味、嫌いではないのですが。
ちなみに私、檜山氏の作品はほとんど読んでいます(笑)。

 タイトル、作者名は忘れましたけど、とにかく太平洋戦争直前、日本が偶然
“常温核融合”を発見して、連合艦隊の全ての艦船が航続力無限となるという
設定。潜水艦なんか、水中速力20ノット以上で航続力無限。こりゃ、動力性能
だけに限れば現用の通常型潜水艦すら凌いでしまう(笑)。これだったら何も
艦隊決戦なんかしなくても、潜水艦大量生産して、無制限潜水艦戦やれば地球
を支配できますな。それどころかこんな燃料があれば、戦争する必然性もないや!

 『戦国の長嶋巨人軍』(志茂田景樹著/実業之日本社/95年)
 長嶋巨人軍が自衛隊でキャンプ中、戦国時代にタイムスリップ、信長に
野球を教えるという20世紀最大の奇書。秀吉が「拙者にはショートが向いている
ようでござるな」とにやにやしたり桑田が闘鶏に凝って金をすり、さらに
「巨人饅頭」の店を出して失敗し借金を抱えてしまったり、松井や大久保が
宴会でパラパラ(そういう踊りがあったのだ)踊ったりします。人間の想像力
とは偉大なものです。

 戦国架空戦記ものでは他に柘植久慶氏の「逆撃シリーズ」という凄まじい
ものがありますが、まあ、これは他所でさんざん書いておりますので、割愛。

 『旭日の選択』(KKベストセラーズ)
 これは架空戦記ではなく、荒巻義雄、伊吹秀明、谷甲州、川又千秋、檜山
良昭、横山信義氏ら、そうそうたるメンバーによる太平洋戦争評論集。皆さん
、「真珠湾攻撃」、「ミッドウェー海戦」、「マリアナ沖海戦」、「日本空軍
の創設」などについて実に真面目な考察をされているわけですが、あの人、
谷 恒生氏(笑)、だけは能天気に
>「ダダダダダ」「ギューン!! ギューン!!」
ってやってます。また
(引用)強力な2000馬力のエンジンを搭載したグラマンF6Fヘルキャットは
機体をアイアン・ワークスという超合金の鎧が覆い防弾設備が徹底されてい
る。(引用終わり)

 なんてことも書いてあって、人間とはかわらないものだということを痛感
させられますね。

 『幻の戦艦空母「信濃」沖縄突入 』(山村正夫、講談社)
 読んでて不愉快きわまりなかったのが、これ。何故不愉快になったのか、
その原因を書くと、この掲示板で禁止されている思想問題にひっかかりかね
ませんので省略させて頂きます。とにかく読み終わるなり焼き捨てたくなった
作品でした。

No.11599 - 2003/06/18(Wed) 16:48 [ntfkok007095.fkok.nt.isdn.ppp.infoweb.ne.jp]

Re: 架空戦記について / h_taka [関東] 引用

>  タイトル、作者名は忘れましたけど、とにかく太平洋戦争直前、日本が偶然
> “常温核融合”を発見して、連合艦隊の全ての艦船が航続力無限となるという
> 設定。

林譲治の「連合艦隊秘史 覇龍の戦録」ですね。
この第二石油(常温核融合)は海軍が発見したものなので一般国民はおろか
陸軍にすら秘密だという設定付でした。
小型化が出来なかったので飛行機や車を動かすにはやっぱり石油がいるというおまけ付。
#軍艦の煙突(ダミー)には重油を燃やして煙を出す装置がついている(笑)

この作者は青年人外協力隊出身なので確信犯的にトンデモをやっているようですけど…

No.11611 - 2003/06/18(Wed) 20:26 [nttkyo116211.tkyo.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]

Re: 架空戦記について / D猫6番艦 [中国] 引用

件の架空戦記ファンの友人から勧められていたシリーズがあります。
「超(ハイテク)戦艦「大和」出撃す」「超ハイテク戦艦「 大和」復活す」(著者:馬場祥弘)等のシリーズです。

流石に細部まで覚えておりませんが、なんと言っても「レーザー砲装備の大和」が一番のウリでしょうね。(友人談
もっとも、友人の話によると。
「大和の主砲を一斉発射したら、その衝撃波でレーザー砲台が破壊される」
との事ですが。
まだ、僕は読む機会に恵まれていませんでいましたが、もし見かけたら読んでみるのも良いでしょうね。

No.11615 - 2003/06/18(Wed) 21:11 [hrsm2191029835.gemini.broba.cc]

Re: 架空戦記について / ヨコヤマ [東海] [ Mail ] 引用


> 流石に細部まで覚えておりませんが、なんと言っても「レーザー砲装備の大和」が一番のウリでしょうね。(友人談
 これで思い出しました。
 『北海の堕天使』(吉岡平/朝日ソノラマ文庫)
 北欧にある架空の小国が日本と同盟を結び、「殺人光線砲」装備の大和級戦艦を作るという話。煙突の辺りが開いて(原子炉搭載なので、煙突はダミー)、メーサー砲みたいなパラボナが出てくるという辺りがいいです。小国のお姫様が萌え萌えで、さすが吉岡という感じ。こちらは、マンガにもなってます。描いているのは、現在『新・旭日の艦隊』を描いてる飯島祐輔(w)。
 これには続編もありまして、この小国の進んだテクノロジーによって、第2次大戦は日本をはじめとする枢軸国側の勝利に終わった世界。日本とドイツとの関係は戦後悪化し、戦争開始は不可避と思われていた……という設定。
 幻の大和級三番艦で空母に改装中に終戦を迎えてしまった"信濃"が双動戦艦として登場……しかし、一巻で中断したまま(?)。
 ただねぇ……あとがきにある「その後の世界史」のアメリカと日本を置き換えただけの、ネタとは言えあまりの単純さにトホホな気分になり、吉岡から離れるキッカケとなった。
 でも、吉岡平氏がソノラマで書いていた戦争物はマニアックで面白いですよ(戦記じゃないけど、笹本裕一氏の飛行機物もよかったなあ)。

No.11621 - 2003/06/18(Wed) 22:24 [gw1.aitai.ne.jp]

Re: 架空戦記について / みんめい書房 [関東] [ Mail ] 引用

山本先生こんにちは
>現実とフィクションをごっちゃにしてはいけません。
はい、そこのところは誤解を与える書き方をしてしまって申し訳なく思います。少々(いやずいぶん)妄想に走りすぎました。

>正確に引用してみましょう。
同じく、正確に引用できなくてすみません。

>あなたの頭の中にある理想的な架空戦記と同じように進むとはかぎらない。
>いや、実際の歴史よりも悲惨なことになっていたかもしれない。
>日本軍が勝ってたら治安維持法も特高警察も憲兵隊も全部残って、言論の自由なんかないんだけど、それでいいのかって(笑)
私は別に「日本が勝っていたら東亜の新秩序が樹立されて、八紘一宇の精神の元鬼畜米英を圧倒して万々歳」なんて未来を望んでいるわけではないんです。同様に多くの架空戦記のような「日本引水」ぶりもそのまま信じている訳じゃありません。おそらく日本が勝っていたら先生のおっしゃったような問題に加え、さまざまな矛盾が吹き出してくるでしょう。えっ、「じゃあ僕の意見と何が違うんですか」って?
いや、すみません、つい感情的になって罵倒してしまいました。ごめんなさい。
ただ、私としては(もし架空戦記ではなく)日本が本当に戦争に勝っていたら、確かにろくな国にはなっていなかっただろうが、一部の人(先生や田中氏じゃじゃないです)が言うように、世界中のありとあらゆる悪行や汚点が一つに(いや、この場合ナチスと二分するのか)集まったかのようなディストピアにもならなかったとおもいます。日本軍の行為を賛美するのも、旧大日本帝国のすべてが悪だったと断定するのも短絡的な見方だと思いますから。今までの発言をそういう文脈でとって頂ければ幸いです。

>歴史をちょっと変えたぐらいで、歴史の中から悪行や愚行がすべて消滅するとは、僕には信じられません。
>実際の歴史では悪行も愚かな作戦もいっぱいあったのに
私も信じられません。。ただ、そうした悪行があったからこそ、それが存在しなかった未来を見たい、という話もありではないでしょうか(もちろんそれが単純な願望であることは認めますし、私もあまり好きではないんですが、何事も90パーセントはクズ(あまり他人の作品を「屑」だの「馬鹿」だの言うのは好きではないんですが)である以上そうした作品が出てくるのも仕方がないかな、と)。

>「何事も90パーセントはクズ」なんです。どんなジャンルでも同じこと。それを理解していない人は、本当のファンではないと思います。
はい、そうです。そういう意味では少々浅はかだったかなと思います。

>日本の架空戦記ものにはこうした悲惨な話はないようです
それでしたら、佐藤大輔の「征途」をおすすめいたします。日本軍が中途半端に勝利→米軍の占領が遅れてソ連侵攻→40年代末に「日本戦争」勃発→その後90年代に自暴自棄になった「北」日本が戦争を仕掛けて自滅するまで南北対立が続く・・・という話で、基本的には分断国家の悲哀を淡々と描いています(ハインライン海軍大佐や矢野徹軍曹(!)には爆笑したけれど)

>トンデモ架空戦記のレビューページ
そのページは知っています。世の中にはものすごい本があるもんだと爆笑しました。

>『臨界のパラドックス』
おもしろそうな本の紹介をありがとうございます。

>何本か読んで「ああ、こりゃだめだわ」と思ったものです。
やはりたとえが不適切だったかもしれません。不快でしたら済みません。ただ、私も無茶苦茶な架空戦記を読んで、「本当に著者の軍事・歴史認識は大丈夫なのかい」とおもったことがあります。しかし「何事も90パーセントはクズ」ならば、残りの10%に可能性をかけて、しかしきちんとした批判は忘れずに、「愛」を注いでいきたいと思っています(なんだか「こん変」と同じような感想になってしまいましたが・・・)。

それと、架空戦記の批判本でしたら「虚構戦記研究読本」(光人社 北村賢志)がおすすめです。感情的な批判に陥っていないばかりか、戦史の「俗説」の矛盾点も指定している良書ですよ。
いろいろと失礼な言葉をすみません。

No.11623 - 2003/06/18(Wed) 22:44 [YahooBB219184044094.bbtec.net]

Re: 架空戦記について / 土左衛門 引用

ども、土左衛門です。
そういえば、谷甲州「覇者の戦塵」シリーズ(中央公論社C−ノベルス→角川ノベルス)
なんてのがありました。
 「渤海油田を戦前の日本が発見していたら」というアイデアで、重機の発達、電気溶接による大量生産揚陸艦の建造とか、オホーツク海での海防艦での海戦と、地味−なんだけど納得のいくアイデアで頑張ってたんですが……、
角川に行ったあたりでどうなったかわかんなくなったんですよねー(^^;;
ただこれも一人の謎の予言者みたいなので話を勧めてたんですが。

No.11631 - 2003/06/18(Wed) 23:34 [J013105.ppp.dion.ne.jp]

Re: 架空戦記について / Paster Keaton [関東] [ Home ] [ Mail ] 引用

土左衛門さんへ
>そういえば、谷甲州「覇者の戦塵」シリーズ(中央公論社C−ノベルス→角川ノベルス)
>なんてのがありました。

逆です。
 角川ノベルス→中央公論新社C−ノベルスです。
 あの坊さんはもう出ていません。
 現在、ミッドウェーから撤退してニューギニア戦線もやばくなってきている所です。
 ただなんか、航宙軍みたいになってきているようにも思えます。

No.11639 - 2003/06/19(Thu) 00:18 [Ctk117DS65.tk1.mesh.ad.jp]

韓国の某翻訳掲示板より / T.黒田 引用

 これ凄すぎ・・・

ttp://bbs.enjoykorea.naver.co.jp/jaction/read.php?id=enjoyjapan_8&nid=435877&work=list&st=&sw=&cp=1

(以下一部抜粋)
xcia1010 : 韓 - raveny>だから上陸作戦が韓日戦争を牛耳るのです.
まず対馬を完全占領して, すべての空軍力を動員して九州一帯及び上陸地点上空の制空権を掌握しなければなりません.
ところで制海権は北朝鮮海軍を前に立てて, 南韓海軍を後に動員して 3日間掌握しなければなりません.

xcia1010 : 韓 - 制海権掌握をするためにはまず日本首都掌握に非常に有利な位置に上陸をしなければなりません. すなわち東京と非常に近くの距離(通り)の東海岸港です.
  これは韓国側の荷船と空母及びイジズすることがあれば可狽ナす. ところで韓国海軍の全力消耗を最小化するために北朝鮮海軍を前に立てる必要があります.

xcia1010 : 韓 - 対馬は韓国軍が東京と近くの位置に上陸した後に二番目上陸軍隊が下関と九州に上陸するようにしなければなりません. 潜水艦もたくさん必要だろう.

 この「xcia1010」なる人物は、
「戦争には必ず相手がいるんだし、海軍力では日本側が圧倒的に優勢」
と言う事をまるで理解していないのか、はたまた
「韓国が日本に侵攻して圧倒的大勝利」と言った類のあちらの火葬戦記の読み過ぎで脳を毒されてしまったのか・・・
 いずれにせよ、このスレを読んで頭がクラクラしました(w。

No.11642 - 2003/06/19(Thu) 00:32 [pl339.nas911.kumamoto.nttpc.ne.jp]

Re: 架空戦記について / 隅の隠居 [関東] 引用

 皆様、こんにちは。
 仮想戦記につきましては、僕も手を染めていたりしますので……仮想戦記の定義としましては、「太平洋戦争時に、未来を知っているかのような個人、グループが存在し、先読みしたような戦略を採る一方、技術を無視した新兵器を、経済力、工業力を無視して次々に開発、連合軍(というより米軍)を圧倒していく……というものと、作戦の一部を改変し、もっと有利に戦えたのではないか、と考えられる状況をつくりだして、日本軍を善戦の方向にもっていく――という、大きな二つの流れがありました。どちらかというと後者の方が仮想戦記の元祖で、「連合艦隊ついに勝つ」や檜山さんの「大逆転」シリーズなどがこれにあたると思うのですが、横山信義さんはこちらの方ですね。
 それに対して、前者はアメリカとのビジネス戦争に疲れたお父さんたちの心の憩いとして売れ行きを伸ばしてきたのではないかと思います。
「何が何でも日本が勝つ」の、つまり前者の流れの方が、世間様には、こちらが「仮想戦記」あるいは「架空戦記」として認知されているようですが。
 元来、仮想戦記本来のルーツだろうと思われる流れの作品には、ハッピーエンドの作品はほとんどないと思います。実際、作戦や軍備体系を少々変えた程度では、どうやっても日本が勝つのは不可能ですし。ですから、こちらの流れでは個人や艦単位では勇敢に戦った日本海軍(概ね、活躍するのは海軍です)への挽歌という意味合いがあるのではないかと。こちらの作品を書く人々は、文章にも、また描写にも気を遣っています。
 そして、最近ではもう一つの流れがありまして……日本が勝つか、あるいは善戦の方向にもっていく、というのは出版社さんからの要請がありますので、その方向にもっていくべく、歴史を根本から改変してしまい、別世界の日本、といった流れにもっていくことで自分独自の世界を構築し、そのなかで歴史としての戦争を描く、といったものです。日本の条件が変わっているので、史実にはあまり囚われず、そのなかでキャラクターを動かして、自分の描きたい物語を描く、という傾向の作品が増えているように思います。
 あるいは、多少の設定は変えたうえで、戦争全体を描くより、スポットを当てた部分を一つの物語として描くという作品も出ています。これは太平洋戦争ではないけれど、岡本好古さんの「空母プロメテウス」が近いかも。
 僕の作品も、こういう形になっていると思います。そして付け加えると、仮想戦記を書いている知り合いのほとんどが、史実そのままの、あるいはかなり近い日本が登場する場合には、ろくな結末になっていません。そうした状況のなかで、懸命に生きていく人間を描きたいという欲求が強いように思います。

 なにがなんでも日本が勝つ、という作品には、血の通った人間が出てこないように思うんですよ。擬音の多用もそうなのですが、人間のはずのキャラクターも、ユニットの一つでしかないようで。

No.11663 - 2003/06/19(Thu) 09:35 [cache-tkp-ab03.proxy.aol.com]

おすすめ / 山本弘 [近畿] [ Home ] 引用

 ああ、いつの間にか「あなたのおすすめ架空戦記は?」スレッドに!?(^^;)
 いやまあ、面白いからいいけど。
 僕もいくつかお気に入りをご紹介します。

●東宝映画『青島要塞爆撃命令』

 以前、戦史に詳しい人に、「あの映画ってどれぐらい史実に基づいてるの?」と訊ねたら、
「あれは架空戦記ですよ(笑)」
 と言われてしまいました。まあ、確かに100%近くフィクションだし。
 第一次世界大戦中、ドイツ軍が巨砲を備えた地下要塞を青島に建設。それを日本軍がたった2機の複葉機で攻略する……というお話。
 のんびりした空中戦。敵陣からの脱出のサスペンス。随所にちりばめられたギャグ。燃えるクライマックス……アクションもアイデアもてんこもりで、なんでこんな面白い映画が作れたのか不思議です。
 ラストの爆発シーン、火薬の量が足りなくて満足のいくものにならなかったという逸話が残ってるんですが……足りなくてあれ!?
 火薬が十分にあったら、どんなすごい爆発にするつもりだったんでしょうか、円谷英二。

●笹本祐一
 『バーンストーマー1 大西洋の亡霊』(ソノラマ文庫)

 時は1920年、ソッピース・キャメルで空の運び屋を営むジョニーの活躍を描くシリーズ……のはずなんですが、この1冊しか出てません(涙)。
 第2話「大西洋の亡霊」は、ドイツ軍の残党が巨大飛行戦艦〈ゲシュペンテスト〉でロンドン空襲を企むという話。戦争中の話ではないので「戦記」と呼べるかどうかは微妙ですが、戦闘シーンは最高に燃えます。
 実は笹本さんの作品では、『ARIEL』や『星のパイロット』よりもこっちの方が好きなんですが……続編は無理だろうなあ。

●大石英司
 『原子力空母(カール・ヴィンソン)を阻止せよ』(中央公論)

 日本近海を航行中の空母〈カール・ヴィンソン〉に、浮上しようとしていたソ連の原潜が衝突。放射能洩れを起こし、メルトダウン寸前の原子炉を抱えた〈カール・ヴィンソン〉は、修理のために横須賀港に向かってくる。横須賀港内でメルトダウンが起きれば被害ははかりしれない。
 海上自衛隊はひそかに、最新潜水艦〈わかつき〉に〈カール・ヴィンソン〉撃沈の命令を下す。ソ連海軍も〈A・M・ワシレフスキー〉を差し向ける。それを迎え撃つべく、アメリカ海軍はロス級原潜〈ホノルル〉を出撃させ、海面下で三つ巴の戦いが繰り広げられる……。
 もう、このアイデアの密度、すごいですね。クライマックスにしても、「高価な防潜バリヤー」とか、〈わかつき〉と〈ワシレフスキー〉のキャビテーション・ノイズが一致して友軍から誤認されるとか(そりゃあ、同じ工作機械使ってるから(笑))、よくぞまあこんなこと思いつくな、と感心してしまいます。
 いちばん最初に読んだ大石英司作品ですが、いまだにベストですね。

No.11667 - 2003/06/19(Thu) 11:30 [zaq3dc0692b.zaq.ne.jp]

Re: 架空戦記について / アボカド [東海] 引用

ヨコヤマ様
>  幻の大和級三番艦で空母に改装中に終戦を迎えてしまった"信濃"が双動戦艦として登場……しかし、一巻で中断したまま(?)。

おっしゃられている双胴戦艦は50センチ砲搭載の「筑後」級として設計されてますから、大和級の信濃は関係ありません。大和級2隻をくっつけただけの設計ですけどね。
尚、「信濃」は作品中では、世界初のミサイル戦艦として完成した事になってます。
しかし、確かにあの作品はアメリカと日本を置き換えただけの世界観なので少々単純でした。
「イラクの暴虐に鉄槌を落とした『愛国ミサイル』」を目にした瞬間「そのまんまかい!」とツッコミ入れてました。

No.11669 - 2003/06/19(Thu) 12:35 [061123234145.cidr.odn.ne.jp]

Re: 架空戦記について / 克森 淳 [地球外] [ Home ] [ Mail ] 引用

 小説の架空戦記はほとんど読んでいないので、マンガの架空戦記
話しちゃダメですか?

 いや、個人的に一番インパクトある架空戦記が藤子F不二雄・著「超兵器ガ一號」なもので。

 あれはやはりオチに全てが集約されているでしょう。ガ一號と日本軍との言語コミュニケーションがご都合主義的にスムーズに進んだのは、ご愛嬌だけど。

No.11670 - 2003/06/19(Thu) 13:03 [eaoska186018.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]

Re: 架空戦記について / ヨコヤマ [東海] [ Mail ] 引用

アボガド様
> おっしゃられている双胴戦艦は50センチ砲搭載の「筑後」級として設計されてますから、大和級の信濃は関係ありません。大和級2隻をくっつけただけの設計ですけどね。
> 尚、「信濃」は作品中では、世界初のミサイル戦艦として完成した事になってます。
 フォローありがとうございます。何分、記憶モードなので……。

で……。
 またまたひとつ思い出しました。
 『機神兵団』山田正紀
 原作:前半の中国を舞台にしていた辺りは、すごく面白かったのですが、対ドイツに移ってしまってからは……個人的にはイマイチ。モジュールを作った異星人などの謎がメインなってしまって……特に最終巻、あのラストはないだろう。
 マンガ版:岡昌平のあってんだか、あってないんだかというタッチに合わせて、内容もヒートアップ。途中から完全にオリジナル展開となったものの、『キャプテン』休刊で中断。現在、同人誌で最終バトルの真っ最中。雷神が搭乗して操る超巨大ロボの激突と、凄まじいことになっています。
 アニメ版:ある意味、一番まとまりがいいかも。ただ、かなり変更があるのとキャラデザにクセがあるので、「ちょっとなぁ〜」と思わなくない。こちらも原作同様、前半はそこそこ面白いが、後半対ドイツとの戦いになると……。ドイツ機神が原作のように、各機能に特化していない単一機体だし、デザインもベタすぎ。ただ、原作のような小難しいテーマを廃し、わかりやすい「勧善懲悪冒険モノ」になっているので、取っ掛かりにするにはいいかも。

No.11683 - 2003/06/19(Thu) 15:37 [gw1.aitai.ne.jp]

Re: 架空戦記について / AF?1 [近畿] 引用

どうも、今晩は。
 小説、マンガではないのですが…ホビーデータ社のPBMに「レーベンスラウム」という物がありました。
 舞台は1954年。史実とは違い、ナチスドイツと大日本帝国が第2次大戦で勝利。北米大陸は日独米で分断、ソビエトは奥地に押し込まれているのです。
 これを背景に第3次世界大戦を戦うのですが…いろいろな紆余曲折がありまして。結果だけ申し上げますと私が参加していた欧州陣営(ドイツと同盟国)は敗北、ベルリンは赤軍に占領されヒトラーは自殺。ドイツは共産陣営が占領した北部と欧州陣営が保持した南部に分断されてしまいました。
 しかも欧州諸国は被害が少なかったスペイン・イタリアが主導権を握るというオチまでつきました。
 えー、日本はどうなったかといいますと…すいません、他陣営はほとんどわかりません。


 現在は「レーベンスラウム1985」という続編が展開されているのですが(これも参加中)、こちらでは所謂「日本分断」ネタになっています。
「変わっているなあ」と思ったのは南北日本の他に沖縄が独立国となって「琉球王国」となっている所。かつての琉球王朝の末裔を国王に据え付けた「立憲君主制」の国家なんですが、ゲームでは王族による権力闘争がすざましいです。(マスターいわく「自民党派閥抗争史も真っ青な展開」)

 タイトルとはちょっと離れてるかもしれませんが。

No.11729 - 2003/06/19(Thu) 20:46 [zaqd37888c8.zaq.ne.jp]

Re: 架空戦記について / T.黒田 引用

>AF?1様

 「レーベンスラウム」のリプレイは、中盤からならこちらのサイトの日誌に掲載されています。

「MURAJIの戯れ言」より
(2002/2月) ttp://www02.so-net.ne.jp/~muraji/zare/zaregoto2002-2.htm
(2002/4月) ttp://www02.so-net.ne.jp/~muraji/zare/zaregoto2002-4.htm
(2002/6月) ttp://www02.so-net.ne.jp/~muraji/zare/zaregoto2002-6.htm

 もう何とコメントしていいやら・・・ 特に終盤になると独ソ両軍が大量に配備した核兵器を双方遠慮無く投げ合い、欧州の大半が放射能で汚染された焼け野原になってしまう辺りが何とも・・・。

No.11738 - 2003/06/19(Thu) 21:45 [pl216.nas911.kumamoto.nttpc.ne.jp]

Re: 架空戦記について / 貴兵衛 引用

シミュレーション・ウォー・ゲーム、ボードゲームもありですか?(^^;)
遊んでくれる相手がいなくなっちゃったんで、パソコン買いました。
エポック社の「日本機動部隊」「日露戦争」「バルジの戦い」の三つ、今でも持ってますよ〜。

No.11739 - 2003/06/19(Thu) 21:46 [p29cb55.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp]

他人の戦記を頭痛に病む / 土左衛門 引用

という、植木不等式先生の名言を思い出してしまいました、なんとなく(「悲しきネクタイ」築地書館、日経ビジネス人文庫等)

>Paster Keatonさま
> 土左衛門さんへ
> >そういえば、谷甲州「覇者の戦塵」シリーズ(中央公論社C−ノベルス→角川ノベルス)
> 逆です。
>  角川ノベルス→中央公論新社C−ノベルスです。

うわわ、すみません御指摘ありがとうございました(_0_)
そういえば、「航空宇宙軍史」も架空戦記の元祖みたいなものですね。

>山本弘先生
私も「大西洋の亡霊」、大好きです〜。飛行機だけじゃなくてスリーホイーラーやバイクとか車もさりげなく結構凝ってましたね。ちゃんと引きも作ってあったんで未だに続刊待ってます(汗)

>ヨコヤマさま
私も機神兵団好きでした。実は同人誌でアニメ版のメカ特集をやってしまったりして。一番好きなのは風神ですね。背面飛行でロケット噴射して「富嶽」の離陸を助けるシーンをワンフェスで大画面で見た時は燃えました。

No.11745 - 2003/06/19(Thu) 22:42 [J015113.ppp.dion.ne.jp]

ジム!轟神だ! / 黒のカイン 引用

>ヨコヤマさま
キャプテン休刊で悲しい思いをしたマンガ版「機神兵団」、同人誌で続きがッ?!目にする機会はないでしょうが嬉しいです。
バーレーホー(「雷神」パイロット)が好きでした♪ロングバレルのモーゼルがかっちょいい〜!あとモンペ姿も(笑)。

No.11748 - 2003/06/19(Thu) 23:22 [f-shiga-077182.zero.ad.jp]

黒船の世紀 / カンタベリー 引用

「黒船の世紀」 猪瀬直樹

 道路公団改革で有名になったあの人の本です。
 戦前の架空戦記ブームについての調査をまとめた本です。
 色々な架空戦記が紹介されています。

 面白いのは、太平洋戦争が起こる前に日米双方で架空戦記(未来戦記)ものがブームになっていることです。
 アメリカのものは「日本が攻めてくるぞお!」という内容のもので、日本人移民が日本の攻撃と呼応して武装蜂起したりしてます。

 日本のものは「日本はこうして傲慢な米国をうち負かすのだ、がっはっは」的なものが多く、真面目な軍人が冷静な戦力分析から「もし日米が激突したらボロ負けしてこんな悲惨な目に遭うぞ」という非戦論の立場から書いた物は全然売れずと言う状態。

 開戦に向かって日米双方で主戦論的な気分が盛り上がっていく歴史の流れになんとも言えません。
 

No.11752 - 2003/06/19(Thu) 23:46 [acykhm017138.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]

Re: 架空戦記について / ロディマス・ごんべい [東海] 引用

 架空戦記といえば、やはり小説がメインなのかゲームの話があんまり出てこないのが、ゲーム好きにはちょっと寂しいです。
 個人的にオススメしたいのがプレステの「鉛色の攻防(32人の戦車長)」です。舞台はイギリスっぽい架空の国の話です。
 本来、負けていた戦争を超兵器を駆使して勝つというような内容ではなく、当時の最新鋭だった戦車の能力を極限にまで(良い意味でゲームとして)誇張してはあっても、あくまでもプレイヤーは戦車隊の中隊長ににか過ぎないというスタンスを徹底しています。
 あと、このゲームのプレイヤー戦車はホントに強力で、敵の装甲を紙のように貫いたり、敵の弾は正面ならある程度ならはじき返したりで、架空戦記によくでてくる超兵器を自分の手で操れる快感というのは、やっぱりゲームならではです。
 ただしこのゲーム。戦車の挙動がプレステのコントローラーのL1が右キャタピラ前進、L2が右キャタピラ後退、R1で左キャタピラ前進、R2で左キャタピラ後退とかなりややこしいので、馴れるまでは、超新地旋回はどうやるんだっけ?とか頭を悩ませながら、プレイしなけりゃならンのが、ややネックですが。
 書いていて、ことさら架空戦記小説を悪く言ってしまったような気がしますが、ボクがあまり架空戦記小説を読んでないからです。気になるようでしたらごめんなさい。

No.11758 - 2003/06/20(Fri) 00:01 [n21srv4.nava21.ne.jp]

Re: 架空戦記について / 隅の隠居 [関東] 引用

 皆様、こんにちは。昨日は仮想戦記を書いている立場から、現今の仮想戦記について書き込ませていただいたので、今日は僕のお勧め仮想戦記を。
 横山信義さんの、「修羅の戦野」中央公論新社。日米戦を描いた「修羅の波涛」の続編で、辛うじて合衆国と講和した日本が、満州に侵攻してきたソ連軍と日米連合軍を組んで戦います。地に足のついた描写と、血で血を洗う陸戦が臨場感をもって迫ってきます。登場人物たちの一人一人が、血肉をもった人間として描かれている、名作だと思います。
 
 伊吹秀明さんの、「氷山空母を撃沈せよ!」徳間ノベルス。米軍が繰り出した超兵器、氷山空母の前に為す術がない日本軍。唯一の超兵器が敵、という状況下、謎の参謀が繰り出す作戦と、それに従って命を賭していく普通の兵士たちの描写が秀逸。
 同じ伊吹さんの「出撃っ! 猫耳戦車隊」と、その続編「猫耳戦車隊西へ」もご一読あれ。

 中岡潤一郎さんの、「超々ド級戦艦土佐」(ドは書名ではいしゆみですが、この変換システム、この字が出ません。ごめんなさい)学研歴史群像新書。
 金田造船中佐が提唱した、幻の五〇万トン戦艦。これが実現してしまいました。四六サンチ砲四五門という怪物ですが、こういう戦艦が出てきても、ト空戦記ではありません。この戦艦一隻をつくったために、歪な海軍になってしまった帝国海軍が、この戦艦のために始まってしまった戦争を、必死になって戦っていきます。
 他にもお勧めはあるのですが、当面こんなところでしょうか。自分の著作を書き込むわけにはいきませんし。
 良質の仮想戦記は楽しいし、トンデモだと開き直っているような作品は、また突き抜けた爽快さがあるように思います。ではでは。

 今回から、書き込みの色を変えます。ではでは。

No.11761 - 2003/06/20(Fri) 00:20 [cache-tkp-ab03.proxy.aol.com]

Re: 架空戦記について / 北長六功 [九州] 引用

  カンタベリー様
 いつ出るかと思ってましたよ「黒船の世紀」(猪瀬直樹:著)。
 太平洋戦争前に書かれた架空戦記(というか未来予想)とくればH・バイウォーターの「太平洋大海戦」でしょう。
 パナマ運河で日本の輸送船が爆発して、運河を使用不能になる。ああだこうだやってるうちに日本有利に戦局は進む……かに見えたのだが、最後は国力に勝るアメリカが太平洋での海戦に勝利して、日本は降伏するって内容。
 物語として読んでも面白いし、当時の一資料として考慮するもよし。
 まったく、このジャンルも奥が深いです。 

No.11762 - 2003/06/20(Fri) 00:21 [p6095-ipad03oomichi.oita.ocn.ne.jp]

『犬狼伝説』『人狼』なんかも架空(内)戦記に入るかな? / 十一郎 [四国] 引用

>みんめい書房さん
『虚構戦記研究読本』
あ、これけっこう良い本でした。疑問点が皆無だったわけでは無いですが、本筋はとてもよく調べられていたと思います。
「大和は極めて普通の戦艦だった」という意見等、視点の面白さが印象に残っています(史実にこだわっているため、逆に架空戦記はほとんど取り上げられていない)
たしか兵器と戦略に別けて二冊でていましたね。

>克森 淳さん
『超兵器ガ一號』はたしかにオチが良いですね。
”ガ”は日本人のアイロニーと考えると、けっこう皮肉な内容だったりして。

漫画では星野之宣『イワン・デジャビュの一日』という短編集を気に入っています。
中でも、戦争を忘却していく人々を主題にした『落雷』が好きですね。時間移動と原爆をガジェットに、直接戦闘を描かず密室の会話劇で進行させていくのが珍しい視点だな、と感心したり。
SF的ガジェットを利用した小品といった作品集です。

>ヨコヤマさん
個人的に『機神兵団』は原作が一番好きです。
アニメはどうにもオチが投げっぱなしに感じられて。好みかも知れませんが、架空戦記は実際の歴史と離れる場合は、それなりのネタを仕込んでおいてほしいなと。
原作はそれなりに、現実の歴史と架空の歴史との繋がりに、答えを与えてくれましたから。

しかしアニメは制作会社が途中で倒産してしまうし(そのため最後はAICが制作)漫画雑誌は休刊と、何とも不遇な作品ですね。
きちんと完結できただけ、原作は幸せなのかも知れません。

No.11780 - 2003/06/20(Fri) 08:05 [user041.ehm.enjoy.ne.jp]

Re: 架空戦記について / ヨコヤマ [東海] [ Mail ] 引用

黒のカイン様
> キャプテン休刊で悲しい思いをしたマンガ版「機神兵団」、同人誌で続きがッ?!目にする機会はないでしょうが嬉しいです。
 コミケへ行きましょう(w) たぶんも今回で完結です。今年の夏コミはちょっと遅い8/15〜8/17です。岡昌平氏の「黒汐物産」は三日目に出る思われます。そんなに急ぐ必要はないので、昼からでもゆっくり参加しても大丈夫かと思います(ただ、既刊すべてがあるワケでもなかったと記憶してます)。
 また、コミケ後、九月の頭くらいになると、コミック虎の穴にも入る可能性があります。

No.11790 - 2003/06/20(Fri) 11:56 [gw1.aitai.ne.jp]

複葉機のロマン / あまね@大阪 [近畿] 引用

>山本さん&土左衛門さん

 数年前のSF大会で笹本さんとあった時の会話。

あまね「『バーンストーマー』の続きってどうなってるんですか?」
笹本氏「俺だって書きたい……だが……書かせてくれんのだ!!」

 お察ししますとしか答えようがありませんでした(汗笑)。
 わたしも未だに続刊待ってるんですけどねえ(^^;;

No.11795 - 2003/06/20(Fri) 13:00 [hisfw-b.hitachijoho.com]

Re: 架空戦記について / 山本弘 [近畿] [ Home ] 引用

 カンタベリーさん、こんにちは。

 ごめんなさい、『黒船の世紀』読んでないんで、今度読んでみますね。

> 面白いのは、太平洋戦争が起こる前に日米双方で架空戦記(未来戦記)ものがブームになっていることです。

 野平俊水+大北章二『韓日戦争勃発!?』(文藝春秋)によれば、90年代の韓国では、「日本が朝鮮半島を侵略してくる」という設定の未来戦記がブームだったんだそうです(今はどうなってるのか知りませんが)。
 両氏の紹介を読む限りでは、日本に対する誤解だらけの、相当にトンデモないものが多かったようなんですが(^^;)、こうした本が売れるということは、多くの韓国人はいまだに「日本が攻めてくるかも」と危惧してるんでしょうか。
 過去に不幸な歴史があったとはいえ、現代の日本人はそんなこと思ってないんだけなあ……。

No.11796 - 2003/06/20(Fri) 14:02 [zaq3dc0692b.zaq.ne.jp]

Re: 架空戦記について / T.黒田 引用

 最初の「トンデモ本の世界」でも紹介されていた海外トンデモ火葬戦記本の代表である「第7の空母」は、95年の時点では7巻(日本で翻訳されたのは2〜3巻まで)まで出ていたと書かれていましたが、この作品はちゃんと完結したのでしょうか?。

 まぁ、したらしたでさぞトンデモなラストを迎えていたと思われますが(笑)。

No.11804 - 2003/06/20(Fri) 16:17 [pl117.nas911.kumamoto.nttpc.ne.jp]

Re: 架空戦記について / エロの冒険者 [九州] [ Home ] [ Mail ] 引用

 皆さん、こんにちは。

 映画のトンデモ架空戦記です。

 『原爆下のアメリカ』(1952年アメリカ)
 原題は『INVASION U.S.A.』(チャック・ノリスの映画とは関係ありません!)

 詳しいストーリーはこちらをご覧下さるとして
 http://homepage3.nifty.com/housei/InvasionUSA.htm

 平たくいえば、共産主義国家の軍隊がアメリカに押し寄せてきて原爆をぼっかんぼっかん落とすというお話。

 この映画では原爆を単なる大型爆弾として扱っていて、あんだけ、ぼっかんぼっかん落とされているのに放射能のほの字も出てきません。だいたい主人公からして、原爆を落とされた時のニューヨークにいたので(あー、大変だとか言いながら原爆投下の様子をみている!)、ただで済むはずないのですが、まったく平気。このへん、被爆国日本の人間としてはいささか複雑でありますな。

No.11819 - 2003/06/20(Fri) 18:30 [ntfkok009148.fkok.nt.isdn.ppp.infoweb.ne.jp]

Re:「黒船の世紀」について / 克森 淳 [地球外] [ Home ] [ Mail ] 引用

 横田順彌氏の「雑本展覧会」(日本経済新聞社)とかで書名こそ出てないものの、「黒船の世紀」の事実誤認について触れられていたような…。今度両方照らし合わせてみようかな(架空戦記について書いた有名なノンフィクション作家というと…ねえ)。

 十一郎さんへ

 架空戦記から外れますが、ガ一號といい秘密道具で調子こいてるのび太といい、「相対的に強くなった者の悲喜劇」をやたら描きたがる反面、ジャイアンとかのび太のママとか(「なくな!ゆうれい」のゴッドファーザー一味とか)「絶対的な強者」には妙に甘いのが藤子F作品で気になるところです。
 …イヤな野郎だな〜、藤子・F・不二雄って。(←郷田ほづみ、平光琢也、赤星昇一郎各氏を合わせた声で読むこと)

 隅の隠居さんへ

 ホントにどうでもいい話ですが「弩」の字は私のパソにあるIMEパッドなら、「人名」変換にして「ど」と入れると出てきましたよ。隅の隠居さんがIMEパッド以外使っていらしたらちと対応できませんが…。

No.11822 - 2003/06/20(Fri) 19:21 [eaoska166247.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]

Re: 架空戦記について / 笠原 和義 [世界の果て] [ Home ] [ Mail ] 引用

克森 淳様、こんばんは。

>「絶対的な強者」には妙に甘いのが藤子F作品で気になるところです。

  スレ違いな話題になりますが、現実的な不自由としての役割を与えられているからあえてそうしているのではないでしょうか。

  F氏が子供のころ病弱で、あまり外で遊んだりできない子供だったのは良く知られていますが、ジャイアンとかママの存在は、F氏にとっての病気のような、不自由を象徴する存在で、不自由からの脱出手段がドラえもんなどになってくると。そのような分析をした書籍だかテレビの特集を見たことがあります。

No.11825 - 2003/06/20(Fri) 19:39 [thsndi012079.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]

Re: 架空戦記について / ビンセント・ホフマン 引用

笠原さん、さっそくさっき覚えた「こんばんは」を使いましたね。

No.11826 - 2003/06/20(Fri) 20:14 [p116246.ap.plala.or.jp]

Re: 架空戦記について / みんめい書房 [関東] [ Mail ] 引用

 わぁぁぁ・・・皆さん「あまり詳しくないです。」「よくわかりません」と言いながら私の数十倍は詳しいじゃないですか(笑)!
 なんだか、話の火付け役として肩身が狭い・・・よく考えてみると、佐藤大輔、横山信義、谷甲州の「ビッグスリー」以外、大して読んでいなかったんです(えっ、「じゃああの書き込みはいったい何だったんだ!エセ架空戦記ファンじゃないか」って?いや、ほんとにすみません)。ここいらへんで私は身を引いた方がいいかな、と思います(「逃げている」わけではありませんが、そう思われるようでしたらそう思って結構です)。いろいろと貴重なご意見、本の紹介をありがとうございました。
 最後に山本先生、気分を害されたようでしたらどうもすみません。
(ケン・グリムウッド氏の訃報に涙しつつ・・・)

No.11842 - 2003/06/20(Fri) 22:16 [YahooBB219184044094.bbtec.net]

Re: 架空戦記について / スペース・デブリ [関東] 引用

私は、宮崎駿の雑草ノートと その中から特に「特設空母 安松丸物語」を推薦します。

陸軍が商船を改造した空母を作ったけど途中で使い物にならないことが判明し、係留されていたところを物好きの海軍司令官がそれを引き取って活躍する話。
物語はフィクションですが、設定が全くの嘘や空想で無いところがミソです。

陸軍が、海軍との縄張り争いから、空母(特殊船)を建造し所有していたことは本当ですし、民間から徴用されたものの改装途中で放棄された終戦を迎えた船は何隻も存在しました。そのため、そんな運命を辿った空母があっても不思議ではありません。
戦力は、複葉機の96式艦攻。それもたったの6機という最少編成。米軍相手に戦えば、あっという間に全滅するところを 戦場をアフリカ沖、ドイツアフリカ軍団への義理立てのため、イギリス補給路への攻撃というところも泣かせます。
輸送艦としてしか活躍できなかった空母を空母として活躍させるためだけの絞ったストーリーは、見事です。
歴史の流れを変えるだけが、架空戦記ではないことを教えられました。

No.11848 - 2003/06/20(Fri) 23:12 [air32-e16.kcom.ne.jp]

幻の巨大戦艦 / カンタベリー 引用

「幻の巨大戦艦」ジョン=ワトソン著 二見書房

 架空戦記に当てはまるのか判りませんし、時代がソビエト崩壊後の話なんですが、「歴史のif」ものとしてなかなか面白かったです。
 第二次大戦末期、ソビエトは日本の戦艦大和に対抗し、ヤマトを上回る巨大戦艦スターリンを極秘に建造したが、結局一度も使われることなく、ウラジオストックの軍港にひっそりと係留されたまま打ち捨てられていた。
 それに目をつけた悪人達が、この戦艦を使って豪華客船相手に海賊をすることを思いついて、ソビエト崩壊後仕事にあぶれていた艦長以下乗組員を買収して、巨大戦艦スターリンでいざ海賊に出発。
 アメリカ海軍と鉢合わせしてミサイルを撃たれても常識はずれの厚い装甲はびくともせず、巨大な主砲の一撃で現代の装甲の薄い巡洋艦は、ジーン=ハックマンとデンゼル=ワシントンを思わせる艦長・副長の目の前で轟沈。
 記録にない巨大戦艦の登場にアメリカ軍はパニックになり、イギリス海軍省の記録保管所でくすぶってた戦艦オタクのイギリス人だけが正体に気づいて、いきなりワシントンまで呼び出され・・・

 著者はイギリスの億万長者で、ヨットが好きなのでそうでが、ある日ドックに係留されたまま朽ち果てていく戦艦を見て、その落ちぶれた姿がしのびなく、時代遅れの巨大戦艦が活躍する小説を書こうと思いたったのだそうです。
 そのせいか、滅び行く巨大戦艦への哀惜の念と、滅びきってしまう前にぱっと一花咲かせて見せてやろうという白鳥の歌のような雰囲気が漂っていて、ソビエトの戦艦の筈なのにいつのまにか「行け、行け、スターリン! 金があるだけの田舎者若造海軍なんかぶっ飛ばせ」と肩入れしたくなってくるあたりは、さすがイギリスという感じがします。

 まあ、毎朝勤め先へ出勤するリムジンの中で原稿を書いていたそうなので、元から精神的余裕が違ってるということかもしれませんが。
 羨ましい。 

No.11856 - 2003/06/20(Fri) 23:37 [acykhm017138.adsl.ppp.infoweb.ne.jp]

Re: 架空戦記について / 四号駆逐戦車 引用

私は新巻義男氏の艦隊シリーズが“新”に移行してから投げてしまったくちなので小説の方は多くは語れません。
が、架空戦記を原作としたコミックは・・・面白いんですよ。
たとえば後半ダレまくりの新旭日は飯島裕輔氏の暴走で萌え戦記と化していて(ほめ言葉です)、その影響は新紺碧にもみられる。
コミックというジャンルになれば架空戦記は光ります。原作のどうでもいい部分(兵器のスペック、作者の独り言エトセトラ・・・)を切り捨てて戦闘シーンをしっかり書けるからです。

私のオススメは小林原文先生の一連の作品です。ドイツ軍モノは妙に淡々としていてスッキリ読めます。

No.11857 - 2003/06/20(Fri) 23:38 [EATcf-561p216.ppp15.odn.ne.jp]

Re: 架空戦記について / Paster Keaton [関東] [ Home ] [ Mail ] 引用

四号駆逐戦車さん
>コミックというジャンルになれば架空戦記は光ります。原作のどうでもいい部分(兵器のスペック、作者の独り言エトセト
>ラ・・・)を切り捨てて戦闘シーンをしっかり書けるからです。
確かにそうですね、流れとしてさらさらと読んでいくぶんにはエンターティメントとして楽しめますね

No.11863 - 2003/06/20(Fri) 23:57 [Ctk117DS26.tk1.mesh.ad.jp]

あ、忘れてた。 / 土左衛門 引用

マンガでいうと、後藤寿庵先生の「鈴木の艦隊」(富士見出版『シャーリイ・ホームズ』収録。成年コミックです)。
主砲口径460cmの超戦艦「田中」超空母「鈴木」(あれ、逆だったかな? )とか後藤氏一流の架空戦記パロが炸裂してます。それとは関係ありませんが、この収録されてるコミック、外国でホームズの子孫の女の子が主人公という同じネタで全く同じ題名のドラマが出来るとは思いませんでした(^^;;

あと、「黒船の世紀」で思い出しましたが、本が売れなかった方の真面目な軍人の話を愛媛県のテレビ局・南海放送が愛媛出身の脚本家早坂暁さんの脚本で、「悲劇の予言者・海軍軍人水野広徳の戦い」というドラマにしてますね。
南海放送は愛媛出身の歴史上の人物のドラマを自主制作しており、架空戦記「此一戦」を書いた水野広徳の伝記でした。水野広徳を演じたのは林隆三さん。水野広徳は早坂氏の代表作「花へんろ」にも登場、江原真二郎さんが演じてました。

脚本家の大家つながりで、これは架空戦記かどうかわかりませんが
山田太一「終わりに見た街」(中公文庫・絶版)
現代の2家族が戦時中にタイムスリップしてしまうという設定で、子供の方はその時代に染まってしまい(「みんなが一生懸命やってることを批判するのはおかしい」というセリフだったような)ラストは東京大空襲で、主人公たちは避難を呼びかけるビラをまくが特高に追われてしまい、炎の中意識を取り戻した主人公が見たものは……という話でした。
何年か前の東京都の平和の日(東京大空襲の3月10日)に、都が上映するイベントをやったのはえらいと思いました。

No.11868 - 2003/06/21(Sat) 01:07 [trf02.ninja.neweb.ne.jp]

Re: 架空戦記について / 北長六功 [九州] 引用

四号駆逐戦車様
>新旭日は飯島裕輔氏の暴走で萌え戦記と化していて(ほめ言葉です)
 同感です。原作より面白いです。兵器も、どうせ無茶苦茶が登場するならここまでやれ、ってお手本みたいな作品ですね。
 個人的には、ヒトラーのキャラはこっちの方が、まさしく壊れちゃった原作より好きです。
 コミックスなら『ラバウル烈風空戦録』(原作:川又千秋、作画:和田知)もいいです。双戦(この架空兵器、思わずうなるほど設定がそれっぽい)は原作に挿入されている模型より格好いいと思います。

No.11926 - 2003/06/21(Sat) 22:05 [p7090-ipad02oomichi.oita.ocn.ne.jp]

魔獣めざめるもどうよ / 十一郎 [四国] 引用

>みんめい書房さん
いや、自分も架空戦記らしい架空戦記は檜山作品と荒巻作品(オイ)くらいしか読んでなかったり。
他のは山本先生が出している『Bー1爆撃機』くらいかな。

(実は『トンデモ本の世界』を読んだ時、『紺碧』シリーズを追い掛けている最中だったので、好きな作品がどんどん駄目になる過程とか色々な気持ちが入り交じって悲しかったですわ)


SF側からの架空戦記が多くあげられていますが、ミステリ側からの架空戦記(よく冒険小説とされているかな)として古処誠二の『ルール』を薦めてみます。

敗走する日本軍を題材とした完全架空の物語。無敵兵器も普通の兵器もほとんど登場せず、頁の大半が熱帯森林を逃げ回る描写に費やされているという、かなり凄まじい作品です。
かといって軍人嫌悪とかの片寄り過ぎた描写も少ないです(著者は元自衛官らしい)

後半の軽いどんでん返しや、あちこちに仕掛けられた伏線等、ミステリ側からアプローチした、”らしい”点も珍しいかと。

No.11995 - 2003/06/22(Sun) 08:13 [user018.ehm.enjoy.ne.jp]



このコンテンツの
年度別一覧ページへ
次のページへ

殿堂入り作品一覧へ 奇説珍説博物館
トップページへ
部門別トンデモ特別賞へ