山本弘トンデモ資料展
2005年度版13−H


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[はだかのSF] トピック
2005年11月20日
13:40
 強引なジュヴナイル?
  純喫茶ヒデ
 自分の日記に書いたところ、いろいろと反応をいただけましたので、こちらでもやってみます。

 15年ほど前、たぶん「獅子王」で読んだ寺島令子さんのマンガのコマに「少年少女版ソラリス」というのが登場していた。
 実際は「ソラリス」だったかもうろ覚えなのだけど、「とてもジュヴナイル化はないだろう」という作品だったのは確か。このセンスは素晴らしい。
 そんな訳で幾つか、でっち上げてみよう。

ジュヴナイル版――
『捜査』 レム
『ストーカー』 ストルガツキー兄弟
『334』 ディッシュ
『残虐行為展覧会』 バラード
『ヴァリス』 ディック

書き込み
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2005年11月20日
13:55
    1: 純喫茶ヒデ
 これまでに上がったもの

『家畜人ヤプー』 沼正三
『ドグラ・マグラ』 夢野久作
『恋人たち』 ファーマー
『闇の左手』 ル=グイン

「少年と犬」 エリスン
「ハリウッドの看板の下で」 リーミィ
2005年11月20日
14:11
    2: BOX!
「ショイヨルという名の星」 コードウェナー・スミス
「問題外科」 筒井康隆 おっと、これは翻訳ではありませんね。
『ドクター・アダー』 K・W・ジーター
2005年11月20日
14:19
    3: 寛生
バラードの『夢幻会社』
…と思ったけど、教育的じゃないだけで、十分子供向けになるかもという気もしてきました。(教育的じゃないってところがジュブナイル失格なとこかもしれないけど)。

なお、「あれはSFじゃない」という異議は受け付けません :)

どうせなら、「どうリライトするか」まで考えると面白いかもしれませんね。
2005年11月20日
15:18
    4: 山本弘
 タイトルを挙げるだけじゃなく、具体的にどうアレンジするのかを考えないといけないんじゃ。

 岩崎書店版の『宇宙のスカイラーク号』で、ドロシーがシートンの妹になってるのには驚きました。しかも兄を「シートン兄さん」と呼んでいる。シートンってファースト・ネームだったのか!?
 しかも今回復刻されたバージョンでは、マーガレットがメガネっ子になってます。妹萌えにもメガネっ子萌えにも対応した最強のアレンジと申せましょう。
 岩崎書店といえば、ジョーンズの『合成怪物の逆しゅう』にはびっくりしましたね。これどう見たって子供向けの話じゃありませんけど。これがジュブナイルで許されるなら、たいていの話はOKなんじゃ?

 妹萌えといえば、『レンズの子供たち』はアニメにリメイクしたらいいんじゃないかと思ってます。妹4人だし。「兄さん」「兄上」「兄貴」「お兄さま」と、それぞれ口調を変えてキャラクターを明確にすれば受けるんじゃないかと。

 僕が子供の頃に読んだジュヴナイル版では、ウェルズ「奇跡を起こせる男」、ブラッドベリ「草原」、エルンスト「小さな巨人」、ディック「にせ者」なんかが入っていたアンソロジーが記憶に残ってます。
「にせ者」のあの筋が通らない結末は、つじつまが合うように書き直されておりました(^^;)。
2005年11月20日
18:53
    5: 純喫茶ヒデ
>BOX!さん
 国内作品でもOKです。
 筒井作品だと、いろいろとありそうですね。
「最高級有機質肥料」とか……でも、子供はウンチが好きか(^_^;)。

>寛生さん
 教育的側面があるか否か、という視点もありますね(バラード作品の主人公の多くは退廃的だったりして……)。

 自分の日記でやったとき、「都市と星」も挙がったのですが、テーマ的にジュヴナイルにピッタリすぎるなぁ、と思ったものです。

>山本弘さん
 もともとの動機は、寺島さんのマンガを思い出し、「『少年少女向けソラリス』がある本棚! スゴイ!」でしたから、その落差で楽しむのも良し、内容を考えて楽しむのも良し、ということで(^_^;)。

 岩崎書店の新装版は『火星のプリンセス』と『黒い宇宙船』を持っているだけなんですが、『スカイラーク』ではマーガレットがメガネっ子に!! 買わなくちゃ(笑)。

『レンズ』だけにメガネっ子(そればっか……)。徳間デュアル文庫では『サムライ・レンズマン』が出ていましたが、その路線でひとつ。

>「にせ者」のあの筋が通らない結末は、つじつまが合うように書き直されておりました(^^;)。
 うむむ、何という改竄か。
 それにしても、面白いラインナップですね。どんなアンソロジーなのか調べてみようと思いましたが、奇想天外の『SFゴタゴタ資料大全集』には載っていませんでした。これはジュヴナイルまではフォローしていないようで。
2005年11月20日
19:24
    6: BOX!
私が上げたものは、みんな人体改造に関する作品なのですが、ジュブナイルで実際に脚色されて、小学生時代のトラウマになっているのは、「ゴセシケ」が出て来る話です。題名失念。
でも、「ゴセシケ」って聞いただけでおぞましい記憶が蘇って来る人は他にもいないでしょうか? 主人公が殺され、身体を廃棄されて脳だけで生かされるというのが、子供心にショッキングでした。
2005年11月20日
19:48
    7: みづせゆう
>小学生時代のトラウマになっているのは、「ゴセシケ」が出て来る話です。題名失念。

 それこそがジョーンズの『合成怪物の逆しゅう』でございます。
 BOXさまと同様、あれがトラウマになった少年少女は全国に推定2万人はいると思われます(^_^;)。
2005年11月20日
22:16
    8: ZEPHYROS
ジュヴナイル化出来る出来ない・・・と言うのは、ポイントが難解な理屈や大人でなければ判りづらい考え方か社会性にあるか、又は性的な部分がポイントになっている場合でしょうね。
残虐性は・・・ある程度薄めれば、ダレン・シャン程度ならOKみたいですし、ライラの冒険三部作を見る限り宗教的タブーは問題にならないみたいですし・・・

で、わたしも一つ。
イアン・ワトスンの「オルガス・マシン」
セックスのための遺伝子改良人間ではなく、ただ、奴隷としてつくられた遺伝子改良人間・・・セックス産業をどこかのテーマパークとして、コスプレのコンパニオンや着ぐるみの代わりに遺伝子改良でつくられた娘たちが・・・という風にかれば、ジュヴナイル化も可能でしょうが、そこまでしてジュヴナイル化しなければならない理由は何処にもありません(笑)
2005年11月20日
22:26
    9: フェイズ
>ポイントが難解な理屈や大人でなければ判りづらい考え方か社会性にあるか、又は性的な部分がポイントになっている場合

「接続された女」(ジェームズ・ティプトリィ・Jr)なんか、ストーリーが同じでもまったく別の作品になってしまいそうだなあ。美少女モノとしてはライトノベルそのものの設定なんですが。

>『レンズの子供たち』
しかも双子の美少女が2組(笑)。
2005年11月20日
23:37
   10: ひでさん96
小学校の頃、一杯読んだ思い出が……
でも、大人になって見返していないので、タイトルとかがわかりません

○○を飲んでハワイに行こうの人のイラストが多かったような

断片的な記憶ですが、これはどんな小説なんでしょうか?
改めてちゃんとした物を読み返してみたいです

1、太平洋に月が落ちてくる話。
  主人公は村のシェルターに待避していた
  ラストは観光地と化した月の上におのぼりさんして終わり

2、世界中に隕石が落下
  主人公は客船に乗っていて、海に落ちる隕石を目撃
  なんか、宇宙戦争のように変な侵略メカが出てきたような……
  敵は太平洋の海水を北極に流し込んで北極の氷を溶かし、人類絶体絶命(滅んだかどうか不明……)

3、主人公は月だか、アルプスの頂上だか変なところに住んでいた超科学者
  そこで偶然、美女とテレビ電話で会話、助けを求められると数分で地球の反対側に駆けつける(すると月じゃなかった?)
  最後は美女は死んでしまうが科学の力で生き返る

4、主人公は天才的頭脳を持つ子供たちと知り合う
  彼らはどこかの島に集まって暮らすことにする
  主人公は彼らのほしがる物を買い集める係
  原子炉なんかも一般の人にはわからない細かい部品状態で買い集める

5、主人公は交通事故で死んでしまう
  気がつくと未来の世界で生き返る
  なにやら、そういう株式会社があるらしい
  最後、主人公は命を狙われるが犯人は最初の交通事故で一緒に死んだ男だった


ん〜、パッと思い出せるのはこんなところでしょうか……
わかりますか?
2005年11月21日
00:08
   11: みづせゆう
>ひでさん96さま
>1、太平洋に月が落ちてくる話。
 岩崎書房のロバート・C・シェリフ『ついらくした月』。ただラストはかなり悲惨な話だったような記憶がありますが……

>2、世界中に隕石が落下
 たぶん、ジョン・ウィンダム『深海の宇宙怪物』(『海竜めざめる』)ではないかと。

>3、主人公は月だか、アルプスの頂上だか変なところに住んでいた超科学者
 ヒューゴー・ガーンズバック『27世紀の発明王』(『ラルフ124c41+』)です。

>4、主人公は天才的頭脳を持つ子供たちと知り合う
 オラフ・ステーブルトン『エスパー島物語(超人の島)』(『オッド・ジョン』)

>5、主人公は交通事故で死んでしまう
 あかね書房のロバート・シェクリイ『不死販売株式会社』かなあ?

 たぶんこんな感じかと……
2005年11月21日
00:58
   12: 寛生
これだ "ジュブナイルな中井紀夫"。
さあ想像してみやがれこの野郎。と思ったのですが、SFマガジンに昔載った巨大ロボットが性交する短篇がまさにジュブナイルなスタイルだったことを思い出しました。

ということで、性的な部分がポイントでもそう強引ではないジュブナイルにすることは出来そうです。問題は、あれを子供が読んで面白いかというと疑問だということなんですが。やっぱ、性的なものはそれなりに年頃でないと、楽しむのも眉を潜めるのも難しそうな気がします。
2005年11月21日
01:41
   13: ROCKY
 ジュヴナイルだと、少年少女が主人公になってたりしますよね。全部が全部そうでもないのかな?年配者が主人公の話をジュヴナイルにするとなると、むりやり弟妹を出したりしますが、そう出来ない話はジュヴナイルにアレンジしにくいのかな?
 オールディス「地球の長い午後」なんて、まんまジュヴナイルですよね。少年が主人公で、成長物語でもあるし。
 P・K・ディックの作品も、あの現実が裏返ってゆくような感覚を抜いてしまって、意表を突いた展開と無理やりな前向き精神だけを取り出せば、案外ジュヴナイルになるかもしれない。少年が異星で大冒険する「銀河の壷直し」とか、少年少女が怪人と戦う「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」とか、少年が謎の少女(実はレプリカント)を匿う「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」とか。
2005年11月21日
09:20
   14: 山本弘
 純喫茶ヒデさん、こんにちは。

> うむむ、何という改竄か。

 いや、そんなことないです。だって「にせ者」のあの結末って、科学的にも論理的にもおかしいじゃないですか!
 ジュブナイル版では、爆発することはするんだけど、確か吹き飛ぶ範囲が「十キロ四方」になってたと思います。これだったら理屈に合いますよね。訳者の福島正実氏の判断でしょう。

> それにしても、面白いラインナップですね。どんなアンソロジーなのか調べてみようと思いましたが、奇想天外の『SFゴタゴタ資料大全集』には載っていませんでした。これはジュヴナイルまではフォローしていないようで。

『世界の名作怪奇館7 壁の中のアフリカ』(講談社)という本です。

>http://homepage1.nifty.com/ta/index.html

 ああ、そういや「ひる」も最初はこれで読んで、「バルンガの元ネタはこれか!」と驚いたんだった……。
「奇蹟をおこす男」と「ちいさな巨人」のイラストは松本零士でしたよ、そう言えば。

 そうそう、こういうジュブナイルでは、タイトルの変更も重要ですね。

「草原」→「壁の中のアフリカ」
「フェッセンデンの宇宙」→「人工宇宙の恐怖」
「この世のすべての時間」→「大英博物館の盗賊」
「大宇宙」→『さまよう都市宇宙船』
『ラルフ124C41+』→『27世紀の発明王』
『スター・キング』→『宇宙アトム戦争』
『宇宙船ビーグル号』→『宇宙怪獣ゾーン』
『トリフィドの日』→『怪奇植物トリフィドの侵略』

 このノリで行くと、こんな感じになるのではないかと考えてみました。

『星を継ぐもの』→『月世界のがいこつ』
『カエアンの聖衣』→『生きている服』
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』→『逃亡ロボットを追え』
『ストーカー』→『怪奇地帯ハンター』
『火星人ゴーホーム』→『いたずら火星人大襲来』
『時間的無限大』→『宇宙タイムマシン戦争』
2005年11月21日
09:37
   15: 山本弘
 BOXさん、こんにちは。

『合成怪物の逆しゅう』は、『27世紀の発明王』『ついらくした月』などともに岩崎書店が「冒険ファンタジー名作選」として復刻してるんで入手可能です。書店ではあまり並んでいないようなので、アマゾンあたりで通販をおすすめします。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4265951376/
http://www.ruralnet.or.jp/~NCL/set/26510308.htm
http://www.ruralnet.or.jp/~NCL/set/26510346.htm

『20億の針』→『星からきた探偵』というタイトルもいいなあ。
2005年11月21日
10:44
   16: イエロー
かれこれ40年ほど昔になると思いますが
「宇宙船ビーグル号の冒険」(あやふや)というタイトルでジュブナイルを読みました。イクストルとケアルの巻と、あとテレパシーでひとをあやつる怪物、(挿絵はパンドンとアスパラガスの合いの子様)の巻でした。
この本でではじめて「イド」と言う言葉を知りましたが、ここではこれを「細胞の原形質」というふうに説明していました。
2005年11月21日
14:38
   17: BOX!
>山本弘さま。

うわああああ! トラウマが!
「いきている首」とかも凄そうですね。
これで現代でも子供たちが次々とトラウマに!

しかし、最初の選者は、なにゆえこれを子供に読ませようなどと考えたのでしょうか。
人体改造ネタでも、矢野徹先生の「コブテン船長の冒険」などは明るい気持ちで読めたのですが。
2005年11月21日
15:03
   18: 山本弘
『コブテン船長の冒険』! 好きでしたねー。特にエイトマンの出てくるところが最高!

 この岩崎書店アポロ・シリーズの『月のピラミッド』も記憶に残ってます。

http://homepage1.nifty.com/ta/sf0j/iwasaki2.htm

 フランク・M・ロビンスンの「英雄はごめんだ」という話が気に入って、ぜひ全長版を読みたいと思ったんですが、SFマガジン1962年5月号を入手するのに結局20年以上かかったなあ……。
2005年11月21日
15:09
   19: 山本弘
 すみません、『壁の中のアフリカ』がうまくリンクしてなかったんで張り直します。

http://homepage1.nifty.com/ta/kodan/anj.htm
2005年11月21日
15:30
   20: BOX!
岩崎書店のアンソロジーの中に「猿の手」もあるのですね。
これも子供時代のトラウマです。
たしか脚色版が小学館の学習雑誌に載っていたのを読んだのだと思いますが。
子供をこれだけ怖がらせていいのでしょうか。

子供時代のSFと言えば、原典を知らないまま、翻案された漫画を読んでいたものも多かったです。「狂犬」とか、「リュウの道」とか。
2005年11月22日
01:36
   21: ひでさん96
みづせゆう様、ありがとうございます
これを元に探してみたいと思います

ちょっと話が変わりますが、主人公が子供になると言えば

「モスラ」のコミックで、主人公の新聞記者(演じるはフランキー堺)が少年記者になっていてびっくりしました

SFにはうといので、こんな話ですみません
2005年11月22日
09:19
   22: 山本弘
 ひでさん96さん、こんにちは。
 僕が子供の頃に読んだシャーロック・ホームズものでは、ホームズの相棒が「ワトソン少年」でしたよ。
 それを読んで育ったもんで、長いこと、ワトソンは少年だと思いこんでました。
 なんか『銀河帝国の興亡』のジュヴナイル版で、主人公が少年になってるバージョンがあるらしいんですが、読んだことはありません。


 調子に乗って続けちゃうジュブナイル題名シリーズ。

『宇宙のランデヴー』→『なぞの無人宇宙船』
『ゴールデン・フリース』→『巨大宇宙船殺人事件』
『虎よ、虎よ!』→『大宇宙のふくしゅう者』
『ヴァーチャル・ガール』→『少女ロボットのぼうけん』
『ニューロマンサー』→『21世紀の金庫破り』
2005年11月22日
09:37
   23: ROCKY
 まだ誰も言ってないのかな?「デューン」は、ポウルの年齢をちょっと引き下げるだけでジュヴナイルになってしまいますね。「さばく王子のふくしゅう」とか。「砂丘の子供たち」なんてアレンジの必要もない。
2005年11月22日
13:57
   24: Donkey
はじめまして。
山本さんのジュブナイル題名シリーズ、内容を端的(?)にあらわしていて、おもしろいです!
ひらがなの使い所も絶妙で、いかにもって感じですねー。

元タイトルよりも「読みたくなる感」が高いかも……です(^^
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