山本弘トンデモ資料展
2009年度版3−C


前のページへ このコンテンツの
年度別一覧ページへ
次のページへ

人類は月に行ってない!? トピック

FAQ・質問する前にまずこれを読んでください 2009年03月27日 10:51
山本弘
 何度も何度も同じ質問に答えるのに飽きたので(笑)、FAQ(よくある質問)専用のトピを立てることにしました。

「行ってない」派の人たちの主張や、アポロ計画に疑問を抱いている人たちの質問の中から、すでに明白な答えが出ているものを列挙していきます。
 初めてこのコミュに来られた方は、まずこのトピを読んで、重複する質問をしないようにお願いします。
 なお、荒れるのを防ぐために、勝手ながら次のようなルールを設けさせていただきます。

【ルール】

・ここにアップするのは、すでに決着がついている質問とその回答のみ。ただし、回答に修正や追加を行なうのは可。

・新たな質問があっても、このトピでしてはいけない。まず別の適当なトピにアップすること。

・現在進行中の議論や、新たな疑問については、別のトピにて話し合い、決着がついた時点でこちらに転載する。

・取り上げる話題は、アポロ計画と宇宙開発に関するもののみ。それ以外の話題(9.11テロ、エイズ、地球温暖化、北朝鮮による日本人拉致、などなど)は持ち出してはいけない。

・どんなバカげた質問であっても、質問者を嘲笑・愚弄するのは避ける。あくまで冷静に、事実のみを答えること。

 以上です。よろしくお願いします。

コメント(4件)

1 2009年03月27日 10:58
山本弘
 まずは基本的な22項目の疑惑について。
 これらはJAXAのサイト内の「月の雑学 第3話 人類は月に行っていない!?」を熟読してください。

「人類は月に行っていない!?」
http://moon.jaxa.jp/ja/popular/story03/index.html

・アメリカ人の20パーセントは、月着陸について疑いを持っている?
・アポロでの月面の足跡は、映画「カプリコン・ワン」に出てくるものとそっくり!
・アポロの写真には星が全然写っていない!
・ロケット噴射でできるはずのクレーターがない!
・着陸船の回りに、噴射で吹き飛ばされるはずのちりが漂っている。
・空気も、他の光源も月面にはないはずなのに、宇宙飛行士の影が完全に真っ黒になっていない!
・宇宙飛行士や、月面の岩の影が平行になっていない。
・背景が一緒の2枚の写真で、片方にしか着陸船が写っていない!
・4km離れて、別々の日に撮影されたはずなのに、全く同じ場所が写っている!
・着陸船は重心がずれてしまってうまく着陸できない
・月面から離れる着陸船で、ロケットの炎が見えない!
・宇宙飛行士の動きはスローモーションで撮影された?
・月面の星条旗が旗めいている?
・なぜ全ての写真が完璧に撮影できているのか?
・写真のいくつかで「十字」が欠けている!
・宇宙は放射線がいっぱい。宇宙飛行士はとても耐えられない!
・NASAは秘密を知っている宇宙飛行士を殺害した!?
・日本の衛星(セレーネ)が月に行けば、アポロの着陸船を見つけられるはず?
・月面からの生中継の映像に、コーラ瓶が映っていた!?
・アポロの映像で、物体の落下するスピードが速すぎる
・月面と背景の間に、境目がある写真がある
・月面に「C」という文字が描かれた岩がある!

 これから、以上の22項目の疑惑と重ならないFAQを挙げてゆくことにします。
2 2009年03月27日 11:20
山本弘
Q:「40年前に月に行けたのに、今は行けないというのはどういうことか? あれから40年経ったのだから、とっくに月面に基地ができて、大勢の人が地球と行き来していないとおかしいではないか。40年前に月に行けたというのなら、もう一度行ってみせろ」

A:
 簡単に言えば、予算の問題です。
 アメリカが当時、アポロ計画に費やした予算は、250億ドルと言われています。当時は1ドル360円でしたから、ざっと9兆円です。
 今、もう一度月に行こうとしたら、いったいいくらかかるでしょうか。アポロ計画のノウハウが残っているから、開発費用などは大幅に削減できるでしょう。しかし、それでもコストが何百分の一になることはありえません。
 ロケットの技術そのものは、アポロの時代から飛躍的に進歩したわけではありません。3人の人間を月に送るだけでも、アポロ宇宙船を打ち上げたサターンV型に匹敵する巨大なロケットが必要なのに変わりはありません。

 1960年代にアメリカがあれほど精力的に月面到達計画を進めたのは、ライバルであるソ連に先を越されるのではないかという不安があったからです。大国の威信をかけて、月へのレースに勝たなくてはならなかったのです。
 しかし、アメリカ人飛行士が月面に第一歩を印したこと、ソ連の有人月探査計画が挫折したことで、大金をかけて月に飛行士を送る動機がなくなってしまいました。そのため、当初、20号まで計画されていたアポロ計画は、17号を最後に打ち切られたのです。

「40年前に月に行けたというのなら、もう一度行ってみせろ」という主張は、「400年前に大阪城を建てられたというのなら、もう一度建ててみせろ」と言っているのと同じです。金と動機さえあれば、もう一度大阪城を建てることは可能ですが、金と動機がないから誰もやらないのです。
3 2009年03月27日 11:50
山本弘
Q:「アポロが月に行ったと主張している人たちって、どうしてそんなに必死なんですか?」

A:
 真実を守りたいからです。
「行ってない」派の人たちには、もともとアメリカ嫌いの方が多いようです。アメリカは嫌な国だから、どんな悪口を言ってもいいと思っておられるようです。
 確かにアメリカという国はいろいろ悪いことをやってきました。日本に原爆を落とし、ベトナムに枯葉剤を撒き、イラクに戦争を仕掛けました。それらは明らかに間違いです。
 しかし、やってもいない罪までかぶせるのは、明らかに不当なことです。
 アポロが本当に月に行ったことは、多くの証拠から明らかなのです。「月面着陸は捏造だ」という主張は、単に間違っているだけではなく、命がけで38万kmの真空を渡り、月面に降り立った12人の飛行士や、その偉業を支えた大勢の科学者・技術者・スタッフに対する重大な侮辱です。

 たとえば、あるマラソン選手が世界大会で1位になったというニュースを見て、たいした根拠もなしに、「途中で車に乗ったに違いない」とか「ドーピングしたに決まってる」とか決めつける人が現われたらどう思います?
 おかしいと思うでしょう?

 真実を愛する者として、冤罪がはびこるのは看過できません。
 あなたがどのような政治的思想を持とうと自由ですが、薄弱な根拠を元に無実の人間を罪人呼ばわりする行為が、倫理的に間違っていることは自覚していただきたいと思います。
4 2009年03月27日 15:53
山本弘
Q:「アポロが本当に月面に着陸したというなら、その痕跡が地球から望遠鏡で見えるのではないか?」

A:
 視力検査で、Cのような図形のどっちが開いているかを答えさせますね? 視力が悪かったり、図形から遠く離れると、Cの端がつながっているように見え、どちらが開いているか分からなくなります。
 離れた2個の物体を2個として識別する能力のことを分解能と言います。視力検査は分解能を測定しているのです。
 分解能は角度で表記します。望遠鏡のレンズ(反射望遠鏡の場合は反射鏡)の場合、中心Aと2個の物体BCの成す角度BACで表わされます。この角度が小さいほど、遠くの物体や小さい物体まで見分けられることになり、望遠鏡の性能は高いわけです。
 視力1.0の人の場合、分解能は60秒角(1秒角は1度の3600分の1)です。これは5メートル離れたところにある1.4ミリ間隔の2本の線が、ちゃんと2本として識別できることを意味しています。
 望遠鏡の分解能は、口径の大きさに反比例します。それは次のような簡単な公式で求められます。

 分解能=116/口径(mm)

 ハッブル宇宙望遠鏡の場合、口径は2.4m(2400mm)です。上の公式に当てはめると、分解能は0.05秒角になります。視力1.0の人間の1200倍も目がいいことになります。
 これを38万4400km離れた月面に向けた場合、どれぐらいの大きさのものまで見えるでしょうか。中学程度の学力があればできる簡単な計算なので、やってみてください。角BACが0.05秒角、辺ABおよびACが38万4400kmの場合に、辺BCの長さを求めるのです。
 答えは約90mです。
 つまり90mの範囲内に点がいくつあろうと、ハッブルの写真には1個の点としてしか写らないのです。アポロが月面に置いてきた月着陸船の下降段の幅は、最も長い辺でも9.4mなので、これではまったく形など識別できません。
 ハワイ・マウナケア山にある国立天文台の望遠鏡「すばる」は、口径8.2mです。それならハッブルの3.4倍も目がいいかというと、そんなことはありません。地球上の望遠鏡は、大気による光のゆらぎの影響を受けるので、宇宙望遠鏡よりずっと分解能が落ちるのです。
「すばる」の分解能は0.2〜0.3秒角と言われています。やはりアポロの痕跡を見るのは無理なのです。
5 2009年04月02日 10:42
山本弘
Q:「この『月面を駆けてゆく2人の飛行士の映像』は一体、誰が撮影したのだ? 残りのひとりは月の軌道上の司令船にいるはずだが」

A:
 これはLRV(月面車)にマウントされたカメラで撮影されたものです。このカメラは地上のミッション・コントロール・センターから遠隔操作されていました。
 このカメラは、アポロ17号の着陸船が離陸するところも撮影しています。地球と月の間には、電波が往復するのに2.6秒のタイムラグがありますが、あらかじめ少し早めにカメラを上にパンする指示を出していたため、上昇する着陸船をうまく追うことができました。

アポロ17号着陸船の離陸
http://www.youtube.com/watch?v=cOdzhQS_MMw

 なお、飛行士の背負っている生命維持装置から上に伸びている細い線を、「飛行士を吊っているワイヤーだ」と主張する人がよくいますが、これは通信機のアンテナです。

http://www.masaakix.interlink.or.jp/apollo/d_apollo/_plss/msk_antenna_ap11.htm
6 2009年04月02日 11:15
山本弘
Q:「どうして月面を精密に写さないのか? 月の表面だけは、この36年間何故か絶対に写しださない」

A:
 月が写されたことがない、というのは事実無根です。

 2003年7月、ハワイ・マウナケア山にある日本の国立天文台の望遠鏡「すばる」が、NHKの取材の合間に、月の「静かの海」に向けられたことがあります。

http://www.tokoku.net/hawaii/2003_7/20030719

 ハッブル宇宙望遠鏡も1999年に月面を撮影したことがあり、その写真はネット上で公開されています。

http://www.astroarts.co.jp/news/1999/04/990416habblemoon/

 4で説明したように、こうした望遠鏡では分解能の関係で、アポロの痕跡を見ることはできないのです。

 2008年5月には、日本の月周回衛星「かぐや」が、1971年にアポロ15号の着陸船「ファルコン」が離着陸した際の噴射跡と思われるものを撮影しています。

http://www.jaxa.jp/press/2008/05/20080520_kaguya_j.html

「かぐや」のカメラの地表分解能は10mです。「ファルコン」が月面に残してきた下降段や月面車は、10m以下しかないため、「かぐや」のカメラには写りません。しかし、着陸船の噴射によって広範囲に砂塵が吹き飛ばされた痕跡は写ったのです。
 また、この記事の下にもありますが、「かぐや」の撮影した写真を元に作られた月面の3DCGは(10m以下のものは省略されているものの)、アポロ15号の撮影した月面の写真と酷似しています。
 アポロの月面映像を「セットで撮影した」とか「どこかの砂漠で撮影した」とか言っている人は、その背景の地形が37年後に撮られた写真と一致することを、どう説明するのでしょう?
7 2009年04月02日 12:20
山本弘
Q:「今現在の技術を駆使しても、ロケットの軟着陸・再発射はできない。100歩譲って、月の表面に軟着陸に成功したとしても、発射台もないその着陸船はどうやって再発射するのでしょう」

A:
「現代の技術でもロケットの軟着陸・再発射はできない」とか「発射台がないとロケットは発射できない」という思いこみは、この映像を見れば間違いだと分かるでしょう。ロケットは軟着陸できるし、発射台なしでも発射できるのです。


 離陸にも着陸にも苦労しているのが分かりますが、これは地球の重力が月の6倍も大きいためです。
 たとえば月着陸船の上昇段のエンジン推力は1.6トンですが、上昇段の重量は(燃料を満タンにした状態で)4.8トンです。つまり着陸船は地球では離陸できません。地球で離着陸しようとすると、月着陸船より強力なエンジンが必要になります。
 着陸も大変です。本物の月着陸船は、4本の脚の先端に3メートルのプローブが付いていて、それが接地したらエンジンを切ることになっていました。重力の大きい地球上ではまねできないことです。3メートルの高さから落下したら、どこか壊れる可能性が高いでしょう。
 逆に言えば、月面軟着陸は地球上での軟着陸より簡単なのです。

 そもそも、なぜロケットを発射するのに巨大な発射台が必要なのか、考えてみたことがありますか?
 第一に、細長いロケットが倒れないように支えておくため。第二に、燃料を補給したりメンテナンスを行なうためです。アポロやスペースシャトルのような有人ロケットの場合、発射台にはエレベーターが付いていて、高いところにあるコクピットまで飛行士を運び上げます。
 実際の打ち上げの映像を見れば分かりますが、ロケットを支えていたガントリーは、点火と同時に切り離されます。つまり発射の直前まで必要なのであって、発射そのものには必要ないのです。

http://www.youtube.com/watch?v=5Vc4X4hKuAc

 こうした大型ロケットに対し、月着陸船はどうでしょうか。
 4本の脚で支えられているので、わざわざガントリーで支える必要はありません。帰りの分の燃料を補給する必要はないし、飛行士はハシゴで上り下りするので、発射台など必要ないのです。
8 2009年04月03日 11:07
山本弘
Q:「1969年のアポロ11号の飛行士の月面活動の映像は、スタンリー・キューブリック監督がアメリカ政府に依頼され、『2001年宇宙の旅』のセットを流用して撮影された」

A:
 この話はジョークにすぎません。次の4つの理由でありえないことです。

 第一に、A・C・クラーク『失われた宇宙の旅2001』(ハヤカワ文庫)によれば、ロンドン郊外のシェパートン撮影所で月面のモノリス発掘現場のシーンが撮影開始されたのは、1965年12月29日です。常識的に考えて、3年以上前のセットが残ってはいないでしょう。

 第二に、『2001年宇宙の旅』の中には、アポロの映像のように、広い平原の上を飛行士が歩くシーンなどありません。
 このサイトに掲載されたカットを見てください。

http://www.geocities.com/robo7070/kubrik/

 スタジオ内に作られているのは発掘現場の内側と、その手前の狭い地表部分だけで、バックに見える月の風景は合成です。
 この他には、宇宙船エアリーズ号が月基地に着陸するシーンで、3人の人物が岩山の上に立っているカットがあるぐらいです。
 そもそも月の平原のセットなどないのですから、それを「流用」できるはずもありません。

 第三に、アメリカ政府は呼ぶ人間を間違えています。キューブリックはあくまで監督であって、特撮監督ではありません。特撮映像を撮りたいなら、ダグラス・トランブルかブライアン・ジョンソンあたりを呼ぶべきです。

 第四に、映画ファンなら誰でも知っていることですが、キューブリックは反体制傾向の強い監督です。たとえば『博士の異常な愛情』(64)は、狂った軍人が惹き起こした核戦争勃発の危機を通じて、米ソの政治家や軍人の愚かさを皮肉ったブラック・コメディです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%9A%E5%A3%AB%E3%81%AE%E7%95%B0%E5%B8%B8%E3%81%AA%E6%84%9B%E6%83%85_%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%81%AF%E7%A7%81%E3%81%AF%E5%A6%82%E4%BD%95%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E5%BF%83%E9%85%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%82%92%E6%AD%A2%E3%82%81%E3%81%A6%E6%B0%B4%E7%88%86%E3%82%92%E6%84%9B%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%8B

 こんな監督にアメリカ政府が陰謀への協力を依頼することも、キューブリックがそれを引き受けることも、考えられないことです。

 つまり「月面映像を撮ったのはキューブリック」というのは、映画ファンなら誰でもジョークと分かる話なのです。
 こういう話を鵜呑みにしてしまう人たちは、映画に詳しくないし、『2001年宇宙の旅』も実際に見たことがない人たちだと思われます。

参考:月面のモノリス発掘現場のシーン
 宇宙服を着た人たちの歩き方が、アポロの飛行士のそれとはまったく違うことが分かります。
9 2009年04月04日 14:10
山本弘
Q:「ある番組の中で、元CIA副長官ヴァーノン・ウォルタース、ニクソン大統領顧問ローレンス・イーグルバーガー、米国国防長官ドナルド・ラムズフェルド、元米国務長官ヘンリー・キッシンジャーらが、実名でインタビューに答え、アポロ計画がでっち上げだったと暴露している」


A:
 これはフランスのテレビ局アルテ社が2002年に製作した『Opération lune』という番組(英語版タイトルは『Dark Side of the Moon』)です。

http://www.imdb.com/title/tt0344160/

 本国フランスとドイツでは2002年10月16日に放映、オーストラリアでは2003年4月1日に放映、他にもフィンランド、オーストリア、デンマークなどで放映されています。日本では2003年大晦日の特番『ビートたけしの世界はこうしてダマされた!?』(テレビ朝日)でその一部が放映されました。
 さて、常識を働かせてみましょう。本当にラムズフェルドやウォルタースやキッシンジャーといった有名人が、アポロの月着陸が捏造だったことを暴露したなら、それこそ全世界のテレビや新聞が大々的に報じると思いませんか? なぜ世界のメディアはこの大ニュースを真剣に取り上げないのでしょう? なぜ日本ではビートたけしのバラエティ番組でしか取り上げられなかったのでしょう?

 なぜなら、これは大ウソ、冗談だからです。

 この番組で視聴者を騙すためにどんなテクニックが使われたかは、出演者の発言を抜粋してみれば分かります。

 ヴァーノン・ウォルタースの発言。
「すべてがミサイル問題だったんだ。月へ発射されるロケットもミサイルも、中身は同じだからね」
「私は大統領に嘘をつくのは大変危険だと進言したんだ。民主国家では秘密はいずれ暴かれる。でもニクソンは悲しそうに『それでもやるんだよ』と言ったんだ」
「ソ連の諜報機関に聞いたらどうだ。彼らは知ってると思うよ」

 ドナルド・ラムズフェルドの発言。
「大統領は激怒しました」
「私が大統領にそう言うと、キッシンジャーも賛成しました」
「私は今でもあの決定は正しいと思っています。アメリカの強さを認めさせるためにね」
「そしてニクソン大統領は『ぜひ君にこの仕事をしてもらいたい』と私に言いました。そこで急遽、必要な人材の洗い出しをはじめたんですが、そのような仕事ができる能力を持っていて、さらに、ニクソンがよく知っている人物でなくてはならない。思いつくのはたった一人でした。ニクソンは『それはいったい誰だ?』と聞いてきました」

 ヘンリー・キッシンジャーの発言。
「あの時はすごい緊迫した空気だったよ」
「私は本気にしていなかった。でもそのまま話が進んでしまったんだ」

 ローレンス・イーグルバーガーの発言。
「基本的にヘンリーとヘイグ、それからラムズフェルドによって決められたんだ」

 よく読んでください。実は彼らはアポロ計画について何も語ってはいないのです。他の出演者やナレーターの解説の合間に、これらの言葉がはさみこまれているために、あたかもアポロ計画について語っているかのように錯覚してしまうのです。
 実は彼らのインタビューは、実際にこの番組が行なったものではありません。他のドキュメンタリー番組のビデオをうまく編集したものなのです。
 たとえば「私は今でもあの決定は正しいと思っています。アメリカの強さを認めさせるためにね」というラムズフェルドの発言は、湾岸戦争についてのものだそうです。
 その他の実在の人物(キューブリックの未亡人やNASA関係者)の発言も同様で、よく聞いてみれば、単にアポロ計画について語っているだけだったり、アポロと関係のない話をしているだけだと分かります。

 こうした真相は、『Opération lune』を製作したアルテ社のサイトで、クイズ形式で明かされています。

http://www.arte.tv/static/c1/021016p_lune/lune_f/OLFR.htm
(第1問は、12人の実在の人物の名前をドラッグ&ドロップして、顔写真と一致させるもの。第2問は、架空の7人の人物の名前をその元ネタと一致させるもの。フランス語ですが、英語の固有名詞に注目すれば、だいたい意味は分かります。後の問題も同様に解いていってください)
10 2009年04月04日 14:42
山本弘
Q:「しかし番組では、映画プロデューサーのジャック・トランス、ニクソン大統領元秘書のイヴ・ケンドール、元KGB工作員ディミトリ・マフリーといった人物が、アポロ計画の捏造を暴露していたではないか」

A:
 インターネット・ムービー・データベースで、「Jack Torrance」という名前で検索してみてください。そんな名前の映画プロデューサーは実在しないことがすぐに分かります。

http://us.imdb.com/

 実は「ジャック・トランス」というのは、スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』で、ジャック・ニコルソンが演じた、狂った親父の名前なのです。

http://us.imdb.com/character/ch0003320/bio

「ディミトリ・マフリー」というのは、同じくキューブリックの『博士の異常な愛情』のキャラクター名です。ピーター・セラーズ演じるアメリカ大統領の名前がマフリーで、彼が電話で話すソ連の首相の名前がディミトリなのです。
「イヴ・ケンドール」は、アルフレッド・ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』で、エヴァ・マリー・セイントが演じた女スパイの名前です。
 他にも、日本での放映時にはカットされましたが、番組には「デヴィッド・ボーマン」なる人物も登場しました。『2001年宇宙の旅』でキア・デュリアが演じた、宇宙船ディスカバリー号のキャプテンの名前です。

 つまり彼らはみんな架空の人物なのです。IMDBで検索すれば、演じた俳優の名前もちゃんと載っています。

http://us.imdb.com/title/tt0344160/

 これらは映画ファンであればすぐ冗談だと分かる話ですし、映画に詳しくなくても、ちょっとインターネットで検索するだけで、真相が分かるはずです。
 しかし、「テレビで言っていることは全部本当だ」と信じて疑わない人や、分からないことは調べてみるという習慣のない人が、こうした嘘にひっかかってしまうのです。
 監督のウィリアム・カレルがこの番組を作ったのは、単なる悪ふざけではなく、視聴者のメディア・リテラシーを問うという意図もあったようです。
 テレビで流される情報を鵜呑みにしないでください。テレビはその気になれば、いくらでもあなたを騙すことができるのです。
11 2009年04月09日 16:11
山本弘
Q.「あの華奢な着陸船のどこにエンジンが付いているのでしょう?」
Q.「あの着陸船(LM)には再発射のためのロケット燃料の部分がないのだ」

A.
 不思議なことに、アポロ陰謀論者の方々は、調べればすぐに分かるような基本的なことを調べようとしないようです。月着陸船の図解など、数十分も検索すれば見つかって、エンジンや燃料タンクがどこにあるか、一目瞭然なのですが。

http://www.apolloarchive.com/apollo/lm_diagram.gif
http://www.hq.nasa.gov/office/pao/History/diagrams/ad002.gif
http://www.hq.nasa.gov/office/pao/History/diagrams/ad015.gif
http://www.hq.nasa.gov/office/pao/History/diagrams/ad018.gif
http://www.spaceandtechnology.com/Lunar_Module_diagram.

 ネットに間違ったことを書きこんで恥をかく前に、分からないことはまず検索してみる習慣をつけましょう。
12 2009年04月09日 22:26
神 雅紀
Q.「着陸船(LM)が飛ぶときに炎が見えない」

A.
着陸船に使われていた酸化剤と燃料が地上から打ち上げるロケットとは異なるからです。

酸化剤は四酸化二窒素(N2O4)
燃料はヒドラジン(N2H4)と非対称ジメチルヒドラジン(UDMH)を質量比約50:50で混合したものである、エアロジン-50です。

この組み合わせの特性は
1:常温で保管できるため、打上げのかなり前から燃料をロケットに注入しておける。
2:混合すれば即座に燃焼する自己着火性を持っているので複雑な燃焼システムを必要としない
という点です。
また、燃焼時の発光は暗赤色で非常に判りにくいです。
燃焼ガスは真空環境下では空気抵抗が存在しないため作用反作用の法則に基づき15.57kNの力で吹っ飛ばされてしまい、悠長に煙を引くことはありません。
14 2009年06月04日 10:33
ビロリ俺のお陰だ94人
 
 

 
          またまた自作自演かよ
 

 

    北朝鮮産の糞海苔巻き憑きの偽装赤福餅


 

         自作自演の糞上げ行為禁止やで 



  
  
16 2009年06月15日 08:40
山本弘(日)東L-37b
 みなさま、冒頭の注意をもう一度お読みください。

>【ルール】

>・ここにアップするのは、すでに決着がついている質問とその回答のみ。ただし、回答に修正や追加を行なうのは可。

 それ以外の発言は別のトピでしてください。
17 2009年06月15日 08:56
山本弘(日)東L-37b
Q.アポロの宇宙飛行士は一様に月旅行を語りたがらない。

A.事実無根です。アポロの飛行士の中には体験談を発表している者が何人もいて、中には日本語で読める本もあります。

アポロ11号のニール・アームストロング
『大いなる一歩』
http://www.amazon.co.jp/dp/B000JA2OKK/
『ファーストマン』
http://www.amazon.co.jp/dp/4797336668/

アポロ11号のバズ・オルドリン
『地球から来た男』
http://www.amazon.co.jp/dp/4047032336/

アポロ15号のデイヴィッド・スコット
『アポロとソユーズ』
http://www.amazon.co.jp/dp/4789724522/

アポロ17号のジーン・サーナン
『月に立った男』
http://www.amazon.co.jp/dp/4870314363/
18 2009年06月16日 16:18
山本弘(日)東L-37b
Q.05年3月29日、ロシアのプーチン大統領が定例記者会見で記者から、ロシア国営放送RTRが前日(28日)放送した仏アルテフランスのTV番組『オペラシオン・リュン』(月作戦)の感想を求められ、番組内容を否定しなかったことが波紋を広げている。
 ソ連(ロシア)の宇宙船ソユーズで日本人初の宇宙飛行を経験し、ロシアの宇宙開発事情に詳しい秋山豊寛・元TBS宇宙特派員も、あるインタビューの中で、アポロの月着陸が捏造だったことを、「みんな知ってるよ、宇宙飛行士なら」とコメントしている。


A.この話は多くのサイトや掲示板にコピペされていますが、そのソースはここです。

月面着陸を否定〜露大統領、NASAの虚構を暴露
http://www.akashic-record.com/k/y2005/lune.html

 このサイト(メルマガ)の作者は、2週間後に次のようなネタバラシをしています。

専門家もだまされた〜「アポロ疑惑」研究者がひっかかるとは!?
http://www.akashic-record.com/k/y2005/afterf.html

>05年4月1日以降お送り頂いた多数のファンメールによると、前回と前々回の宇宙関連記事(エイプリルフール特集)の内容をすべて事実と思い込んでいる方が予想外に多いようだ。このまま放置しておくと問題が起きそうなので、つまり、この問題の探求が間違った方向に進みそうなので、今年は敢えてタネ明かしをさせて頂く。

>今年05年の特集記事に関して言えば、プーチン露大統領、秋山豊寛・元TBS宇宙特派員、ドルダン欧州宇宙機関(ESA)長官の発言と、ロシア国営放送RTR、仏ルモンド紙、カタールの衛星放送アルジャジーラの報道(放送)内容はフィクションだ。(後略)

 そう、これはエイプリルフールのジョーク記事だったのです。
 作者はアポロ捏造説を信じており、エイプリルフールにこうした嘘のメルマガを配信し、自説を広めようとしたようです。

>ただ、いままでアポロ疑惑の研究者が解明できなかった「アポロ11号の月着陸船がぶっつけ本番で月面に垂直着陸できた(はずがない)理由」と「ソ連が米国のウソを指摘しなかった理由」については、前々回の記事の中で秋山発言の形を借りて書いたとおりで、筆者はこの推理に自信を持っている。

 作者が秋山氏の口を借りて語っている説によれば、アポロ11号の月着陸は「ぶっつけ本番」で、ソ連がアメリカの嘘を追及しないのは、追及すると今度はソ連のルナ2号が月面に激突していたのに「着陸」と発表していた嘘がバラされるからだそうです。
 これは実におかしな話です。
 第一に、アポロ11号の月着陸は「ぶっつけ本番」ではありませんでした。10号がリハーサルをやっています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD10%E5%8F%B7

 また、ルナ2号が「着陸」と発表されたという事実もありません。当時から「月面に命中」と報じられていました。
 ルナ2号には着陸用のロケットすら付いていませんでした。最初から月にぶつけることを目的として打ち出された探査機であり、むしろ月面への衝突は大成功だったのです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%8A2%E5%8F%B7

 世界初の月面軟着陸に成功したのは、その7年後のルナ9号です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%8A9%E5%8F%B7
19 2009年06月21日 23:30
ザボーガー1号
〜〜〜〜間違ってこのコミュニティへ来ちゃった人へ〜〜〜〜

 このコミュニティを楽しむ為に一先ずこのトピックの、
山本弘氏と神 雅紀氏の投稿を読んでから他のトピックを楽しんでください。

前のページへ このコンテンツの
年度別一覧ページへ
次のページへ

殿堂入り作品一覧へ 奇説珍説博物館
トップページへ
部門別トンデモ特別賞へ