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SF(Science Fiction) トピック

歴史改変 2008年03月04日 00:46
猫屋レオ丸
今回思い切って歴史改変作品に関するトピックを立てることにしました。
一緒に歴史改変、並びに歴史改変的想像力について語りましょう。

先ず、私から定義を提出します。
歴史改変とは〈現実史〉を読み替える想像のことです。

その形式は大きく分けて、二つあり、〈現実史〉が何らかのきっかけによって我々の世界とはちがう流れをたどった「屈折型」
そして〈現実史〉に我々の世界とは別の要素を挿入した「挿入型」
ただし、以上の形式は対立するものではなく、むしろ相互に補い合うと考えた方がいいでしょう。

さらに、いくつかの類型的な技法が存在し、近代成立初期のオーヴァーテクノロジーみせる「スチームパンク」などは有名ですが、まだまだ意識化されていないものでいえば、例えば魔術的なるものが実在する世界を描く「オカルト的歴史改変」虚構と史実をあえて混同した歴史を展開する「虚実混交」などです。

ここまで聞いていただいただけで、「歴史改変」をすなわち日本的「架空戦記」と同一視する向きの方は混乱してしまうかも知れませんが、とりあえずはキム・ニューマンの「ドラキュラ紀元」三部作などを参考にしていただくとわかりやすいかと存じます。

簡単に説明させもらいましたけれども、まだまだ未完成な考えですので、間違いがあるかも知れません。異論のある方はどうぞご指導お願いします。

それとこんなサイトも紹介しますね。
Uchronia The Alternate History List
http://www.uchronia.net/

あと、こういうコミュニティも開いております。
ユークロニア@mixi支部
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1715802


コメント(68件)

1 2008年03月04日 06:58
芹沢文書
語りのとば口が見えないながらも、取り敢えず手元の歴史改変小説をいくつか引っ張り出してみます。

■高野史緒:挿入型歴史改変家、疑スティームパンク型
ムジカ・マキーナ
カント・アンジェリコ
アイオーン
ラー
架空の王国
ヴァスラフ

■J・グレゴリイ・キイス:挿入型歴史改変家、オカルト型
錬金術師の魔砲
2 2008年03月04日 09:32
ディックの「高い塔の男」などが「屈折型」に該当するのでしょうか?


私の感覚では、ここで言う歴史改変作品での「屈折」は「挿入」あってこそのもので、そうでなければホントに架空戦記っぽくなってしまう気がします。

一方で「挿入」は必ずしも「屈折」を伴わないかと。「歴史の裏話」って感じで。


・「挿入」が行われても「屈折」が生じない作品
 佐藤亜紀『天使』『雲雀』
 吉川良太郎『ドリアングレイの画仙女』(短編)
 
3 2008年03月04日 23:25
猫屋レオ丸
早速お応えいただきましてありがとうございます。

>>芹沢文書
高野史緒の作品を「疑スティームパンク型」と呼んでおられますが、私は「ムジカ・マキーナ」や「カント・アンジェリコ」に対して「バロック・パンク」と いう言葉を使っています。
このようにオーヴァーテクノロジーを挿入する類の作品群は、その時代の特徴を代表する言葉に加えて「パンク」などの音楽のジャンルの呼称で随時、造語し名称を作るのがいいと思います。
例えば「エリザベサンパンク」とか「幕末パンク」とか「ロココポップ」とか。

れを援用するならば、九十年代後半「週刊少年ジャンプ」で連載していた、中国の伝奇小説へSF的解釈を用いた藤崎竜のマンガ「封神演義」は「タオ・パンク」とでも形容するのが適当でしょうか。

あと、歴史改変小説を書く作家を「歴史改変家」と呼ぶのは面白いですね。
「歴史改変家」あるいは「改変歴史家」という言葉は私も使わせてもらいます。


>>浦
その通り。実に「高い塔の男」などは屈折型歴史改変です。

>>私の感覚では、ここで言う歴史改変作品での「屈折」は「挿入」あってこそのもので、そうでなければホントに架空戦記っぽくなってしまう気がします。

つまり屈折型歴史改変は新要素の挿入に従属するということでしょうか。
納得出来るご意見ですが、私からは「挿入した結果の読み替え」と訂正させていただきたいですね。瑣末なようですけれども、気になったもので、済みません。

確かに、屈折した歴史にあっては何らかのきっかけによって屈折するという、まさにその要素の挿入によって現実史の読み替えが行われることが度々みられま
す。
例えば、よしながふみのマンガ「大奥」は最初こそ屈折型ですが、その後は挿入型へ移行し、様々な事物がその歴史観に沿って読み替えられていく、それが面白いわけです。






5 2008年04月09日 09:15
OMASU
★映画版の話ですが、『猿の惑星』はなかなかの傑作だと思います。

 『人類が辿った』あるいは『人類が辿るかも知れない』一つの未来像から始まって、映画では最終的に、一作目とも異なる『猿の惑星の別の未来』を暗示させて完結したシリーズ。

 もしかしたら、ストーリーの変更は、製作サイドの都合とか『大人の事情』が関与していただけだったのかも知れないけど、それでも作品全体の漂うカオス的雰囲気が好きです。

 TV版では、『テイラー大佐は殺されていた』という設定もあり、興味深いです。

 猿のメイクがどうの、主演俳優がどうので紹介される事の多い作品ですが、自分は、ストーリー・架空歴史史、という部分に注目してます。
6 2008年04月09日 09:17
逆子
「薔薇の名前」(現代文学)
「フリッカー、あるいは映画の魔」(このミスで昔海外1位)
「ハザール辞典」(現代文学)

も歴史改変的ですが除外でしょうか?
7 2008年04月10日 07:37
tue
山田正紀
顔の無い神々は、
小松左京
地には平和をの
リメイク的歴史改変ものです。
歴史の改変に向かう心の動きが、
作者の叫びに思えてきます。


ジャパッシュや、光る風のようなのは、
未来史に近いから改変ものではないですよね。

エリアンダーMの犯罪
黒い時計の旅なども浮かびます。



あ、家畜人ヤプーもあった。
8 2008年04月11日 20:57
荘つかさ
そういえば、昨年の「仮面ライダー電王」は
歴史を改変しようとする未来の人類が敵でした。

まぁ、リアルで言うと所謂「歴史修正主義」や偽史あたりは
認識を塗り替えることによって歴史を改変しようとする
SF的なアプローチと言えなくもないかなぁ?
9 2008年04月11日 22:17
じゅん
屈折型だと「プロテウス・オペレーション(JPホーガン)」を思い出します。

ハインラインの「メトセラの子ら」は書かれた当時からすれば、20年ほど先の話ですから挿入型にはならないんでしょうか。
10 2008年04月11日 23:05
小徹
書かれた当時から見た未来の歴史改変・・・なら、同じくハインラインの「夏への扉」もどうでしょうか。

最近は量子力学の多世界解釈が浸透してきたせいか、「歴史改変を防がないと、世界がめちゃくちゃになってしまう!」みたいな危機感を煽る作品が出てきにくい気がします。
「歴史改変された世界が、新しく一個できました」で終わっちゃう。

そこからさらに踏み込んで、小川一水「時砂の王」なんてのもありますけど。
11 2008年04月12日 00:55
はぐれ刑事専務派
豊田有恒氏の『ダイノサウルス作戦』

見落とされがちですが・・・

「恐竜人類」の可能性を比較的早い時期に指摘した「恐竜小説」としても面白いですが、「は虫類」vs「ほ乳類」の歴史改変戦争小説として唯一無二かもしれません。

豊田氏はいくつか歴史改変ジャンルを手がけてますが(有名な『モンゴルの残光』等)人類史ではなく地球上の生物相にまでスケールを広げた『ダイノサウルス作戦』が印象的です。
12 2008年04月12日 01:33
やんも
 結果的に歴史が改編されてしまった物語として、鯨氏の『タイムスリップ森鴎外』と『タイムスリップ釈迦如来』の2作がありますね。
 『タイムスリップ』シリーズは4作ありますが、『タイムスリップ明治維新』は、歴史修正がテーマで、『タイムスリップ水戸黄門』は未読ですのでして、すいませんがあしからず。
13 2008年04月12日 09:54
Gomi
ジャンルとして確立している時間ものとの差別化を考えてタイムマシンやタイムスリップのないものを想い出そうとすると…ナカナカないのですねぇあせあせ(飛び散る汗)

ハインライン「愛に時間を」 月に最初に行ったのがDDハリマンかアームストロングか との逸話があります。未来史は壮大な時間改変シリーズだとの解釈も可能となります。

ジョージ・オーウェル「1984」 ビックブラザーは常に正しく誤謬を犯さない チトばかしトピ主さんの求められている歴史改変とは異なりますが正しく歴史改変が行われています。
14 2008年04月12日 10:31
ジャットランドα
荒巻 義雄さんの要塞シリーズは、「ニセコ要塞等」、含めるのは不可能でしょうか?
15 2008年04月12日 18:33
クレビックは元気かい
>やんもさん、『タイムスリップ水戸黄門』は、黄門様が現代にやってくる話です。現代から去っていくところで話が終わるので、歴史改変にはなっていません。

ところで、NHKの少年ドラマシリーズの「タイムトラベラー」と「続・タイムトラベラー」ですが、「タイムトラベラー」の方は歴史を変えられないとしていますが、「続・〜」の方では歴史が変わっています。作者が代わっているからでしょうか。
16 2008年04月12日 22:03
OMASU
★以前、BSのなつかしのTV特集で、ローリー氏が紹介していたNHKの少年ドラマシリーズから『幕末未来人』。

 放送を見た時、なかなかの傑作だと思いました。

 現代の高校生二人が幕末にタイムスリップしてしまった事から、日本の歴史が変わって行くという物語です。

 主人公二人の末路がどことなくわびしいのも、強く印象に残った原因の一つです。

 原作は、『ねらわれた学園』の眉村卓氏の小説だそうです。

 ストーリー『だけ』で勝負の良質の作品群、少年ドラマシリーズ。

 興味の湧かれた方は、ソフトを探してみてはいかがでしょう。
17 2008年04月12日 23:02
じゅん
そういえば…「戦国自衛隊」は当たり前すぎて出てきてませんね。
初めて読んだときはオチに感激しました。

原作は名作。角川の映画は、ちょっと納得行かない感じでしたが…。
18 2008年04月13日 06:57
tue
グリンプスも改変ものですね。
19 2008年04月15日 01:10
三2ァ三
小説ではないのですが
動物学者ドゥーガル・ディクソン著の「新恐竜」は
もし6500万年前に恐竜等の大量絶滅が起こらなかったら、という前提を元に
異なる現在の(恐竜から更に進化した)動物群の生態を描いています。
同様に「アフターマン」「フューチャー・イズ・ワイルド」は
今人類が絶滅したらという仮定の下に、それぞれ異なる未来の動植物の進化を
可能性の範疇の仲で描きだしています。
また、ハラルト・シュトゥンプケ著の「鼻行類」や
レオ・レオーニ(スイミーの著者)による「平行植物」は
生態系にifを持ち込んだ著作として有名です。
これらは、厳密な意味での歴史改変ではないのですが
ifを人類以外にまで適用した場合での、新たな領域を形成していると思います。
20 2009年03月28日 18:59
猫屋レオ丸
今日から本邦でも公開となる映画「ウォッチメン」は歴史改変的に一押しの作品なので、是非みなさんもご覧になってください。

21 2009年03月28日 19:21
ブルちゃん
時間モノの国産SFとして外すわけにはいかない名作、広瀬正さんの「マイナス・ゼロ」ですが、これには**が**を産む??それって有り??という論議の的になってしまう部分がありますが…。
まぁ作中に溢れるロマンが素晴らしい名作ゆえ、小さな事はどうでも良くなるのですが。

それにしてもロッデンベリー系TVドラマ「スタートレック各シリーズ」「アンドロメダ」等でも頻繁に使われるテーマですが、どうしても昔の時代に飛び込んだ主人公等は、

A)歴史を改変したくないと自身を目立たなくさせ無難に帰還する方へと頑張る
もしくは
B)悲惨な未来を救うため改変するため積極行動をキーパーソン抹殺さえも含め頑張る

ばかりがほとんどで目立っちゃいますね。中間的な立場は珍しい。
そしてオチは結局過去で頑張った結果が実は普通に自身の経験してる現在に繋がっていた…というのが多いですね。つまり過去改変でさえ定められた歴史の一部であったと。。。

「ターミネーター」以降意図的な過去改変航時も話題になりやすいですが(まさかタミさんが2以降もシリーズ化するとは…)、個人的には国産SF映画「リターナー」の異星人と戦争を避けられた未来からも彼女がそこから一度来てる未来世界の背景を見てみたかったです。ジュブでは未来描写してたのに。
22 2009年03月28日 19:34
Bibliotheca
 永遠の終りが出てないのは、同じ時間ものでも、改変がメインとは言い難いからなのか絶版となって久しい所為なのか…

 読み返してみたいのに、幾度目かの引っ越しで行方知れずになってヤキモキしてます。
23 2009年03月28日 19:43
猫乃みるく
時間移動を行いつつも、「タイムパラドックスは発生しない」作品もありますね。
時間旅行者のその行動は歴史に織り込まれていた、という作品です。

ハリイ・ハリスンの「テクニカラー・タイムマシン」
皆川ゆかの「運命のタロット」「真・運命のタロット」シリーズ

などです。

歴史変革はおきないので、このトピックの趣旨からははずれちゃいますかね。
24 2009年03月28日 19:47
ブルちゃん
ありゃりゃ…ちょっと早とちりしてしまいました。
私の21番の投稿はタイムトラベル&スリップによる改変について触れてますが、トピ作成者さんのご要望はそっち方面ではないですね。
そういえばそれ系のトピはココだったか別コミュだったかで既にあったような??

それ以外にもトピ本文で触れられてる架空戦記(シュミレーション小説含む)も有れば、スタートレックの特に一番最近のエンタープライズで衝撃的だった、主人公達が全員悪っぽくワイルド化する平行宇宙モノとか…一口に時間改変って言ってもいろいろ有りますよね。

それならば「仮面ライダー電王」を挙げた方がいらっしゃいますが、むしろ現行の「仮面ライダーディケイド」の方が平行宇宙的であり、それらの歴史の齟齬や干渉を渡り歩きながら一度ぶっ壊して流れを再構築するという意味で従来のものより理解するのにSF的な高度思考熟練が必要なのかもしれません。
まぁ…揶揄的考察では無理やり過去作共演の苦肉の策なんでしょうけど…。:-P
25 2009年04月29日 21:52
くふうふく
スティーヴ・エリクソンの「黒い時計の旅」が好きです。

そういえば、最近は発売された「ユダヤ警官同盟」も歴史改変らしいですね。
読みたいな〜。
26 2009年04月29日 22:24
ASAKA
印象深かったのは・・・・
(1)「退魔戦記」(≒「モンゴルの残光」)
(2)TERRAの工作員(のシリーズ)
(3)マイナスゼロ
(4)時砂の王
でしょうか?
(1)は初めて読んだ本格的な歴史改変物でした。「モンゴルの残光」を読んだ時は、ちょっと拍子抜けしましたが・・・今だとリメークや違う作者の2次小説も多いので心の準備も出来ますね。(笑)
(2)は海外の作家さんだったのでローマVSカルタゴとか、インドが舞台とか楽しめました。
(3)はそのストーリーと言うか、プロットと言うか話の組立方に感嘆しました。
(4)が最近なのでご存知の方も多いかと思います。その壮絶なお話に驚かされました。(文庫以外に外伝も在るので探してね♪)

(^_^)/


27 2009年04月30日 00:07
NOAH
 架空戦記なら山ほど読んでますが、それは別のジャンルなんですよね。

 それ以外だと恩田睦の「ねじの回転」が思い浮かぶかな。

 
28 2009年04月30日 15:06
山本弘
 小松左京「お糸」は傑作。
 スターリング&シャイナーの「ミラーグラスのモーツァルト」も。
 どうせ歴史改変するなら、これぐらい徹底的にやっていただきたいものです。

 あと、まだグリムウッドの『リプレイ』の名が出ていませんね。あの『星の海』(スターシー)というSF映画がすごく見てみたいです。
29 2009年04月30日 16:38
華猫
ドラえもんはアリですか?
ターミネーター、電王の連想でふと浮かんだのでした。


30 2009年04月30日 17:23
常駐3号
ちょっと違うかもしれないけど映画の「サウンド・オブ・サンダー」でしたっけ、どっかの合作の。
あれは、時間改変を「ウエ〜ブ」という映像化にしてみせたのでびっくらでした。
あんな風に「時間」がうわ〜っと押し寄せてくるというのも色気もへったくれもなくて、イマドキといえばそうなんですが・・ネ。
31 2009年04月30日 17:55
華猫
>29
自己レス。

あーハズしてるのはわかってるのです……
本来は、「我々が知る歴史」を改変するってお題ですよね。
「戦国自衛隊」とか、映画の「ファイナルカウントダウン」みたいな。
漫画で「王狼伝」とか。

山本弘さんの名で……ふと、「ラプラスの魔」(のノベライズ)ちょっと思い出しました。
33 2009年04月30日 18:04
urdcat=吉村ことり
誤字ったので書きなおし(^^;

ホーガンの「未来からのホットライン」は正に時間改変がリアルタイムで起きる物語ですよね。
プロテウスは出てましたけど、それより古いこちらが出てないので…。
歴史改変を物理学の観点から見る、というアプローチに対して、ホーガンの初期の
実験が見て取れます。

あと、「巨人たちの星」のシリーズも、4作で一つの輪に閉じる歴史改変ものです。
(一応3作目で閉じてますが、「内なる宇宙」も含めるとより複雑な歴史改変が分かります)
改変が閉じた輪を作る、というのは、学術的に結構苦しそうですよね…(12モンキーズとかもそうですが)

壮大なのはスティーブン・バクスターの「ジーリー・クロニクル」でしょうか。
フォティーノ生命体とバリオン(通常物質)生命体の戦いのために、
ビッグバンに介入して、宇宙そのものを改変しています。
ただ、目的はこの宇宙からの「撤退」なのですが…。

歴史改変とか、時間旅行を研究する学者も多いのですが、同時にタブーとする学者も多く
(ホーキング博士が時間旅行否定派なのは有名な話ですよね)大いに議論が起こる分、
SFとしても面白い題材なのでしょうね。
34 2009年04月30日 21:20
JOE
マンガですがかわぐちかいじのジパング
ミッドウェー海戦に自衛隊最新鋭の船がタイムスリップしてしまう挿入型。
専守防衛の日本人さあどうする??
歴史の勉強にもなります。
まもなくクライマックスな予感。
35 2009年05月03日 13:12
ジン
小林泰三の「未公開実験」って話が面白かったです。
言ってることは無茶苦茶だし、タイムマシンもガタクタにしか見えないけど……

博士のキャラが面白い
36 2009年05月03日 14:02
さやにゃ
西澤保彦さんの「七回死んだ男」は入りますかしら。

ランダムに同じ1日を七回やりなおす少年が、祖父が殺された日にちょうどループ期間に当たって、最終回が“正しい歴史”となるため、おじいちゃんが殺されないように、ああでもないこうでもないと、七回チャレンジする話。
で、どんなに工夫して改変しても、おおむね誰かに殺されちゃうおじいちゃん(大財閥の総帥)。

たった1日のことなのと、ラストが正しい1日となる条件のため、タイムパラドックスなどは生じないのですけれど。
とても面白いですよ。
37 2009年05月03日 14:10
さやにゃ
あと、恐竜ハントの時にうっかり蝶を一匹踏んだために、未来が丸ごと変わっちゃうやつ。

はるか何万年も過去から、昆虫一匹の影響が連鎖するというのは、さすがに無理がありますが、
その蝶が化石になる
 ↓
誰かが発見する。新種
 ↓
お金持ちに
 ↓
地位と名声を得たその人がその元手を投資
あるいは誰かに影響を与える
 ↓
その連鎖で平和な世界に

ならばアリかなぁと、推測しています。

それからパタリロはタイムワープものが多いですよね。少年十字軍の歴史改変ものなどがあったはず。
38 2009年05月03日 14:24
フェイズ
どっちにも属さない(あるいはカテゴリ分けが無意味な)歴史改変ものがあるかと考えてみて、これがそうではないのかと思うのを見つけました。

眉村卓「カルタゴの運命」

ミステリではないのでネタばらししてしまいますが、主人公は勇将ハンニバルの暗殺を阻止する、という目的をもって時間遡航するものの、それは歴史改変の影響を調べるための単なる実験だったという話です。暗殺派にも時間遡航者がかかわっており、またハンニバルの暗殺だけでなく多くの時間遡航者が色々な場面で(その時代の人になりつつ)壮大な「歴史」を動かしていく、というまさにSFな話でした。

しかも、主人公(現代のフリーター)の雇い主は3.5次元人ともいえる存在で、パラレルワールドが同時に存在していることを認識できる(同時に時間遡航も可能)ので、歴史が変わろうがどうなろうが関係ないわけで。主人公たちは非決定論的な世界の実在と、自分がどう動こうがすべてのことには違った結末がある、という事実に直面します。

眉村氏らしい、自分の努力や行動が何かを決定づけるものではない、と判ってしまった時の人間の葛藤や思考、そしてその上での行動を綿密に描いた傑作です。
39 2009年05月03日 20:41
東部戦線
 すみません、いまいちこのトピのテーマが見えないのですが。
 最初の猫屋レオ丸の定義を見ると、歴史を改変する過程そのものよりも、改変された世界の話をするのが目的のように取れました。しかし、実際に上げられている作品のほとんどは改変する過程そのものをテーマにした作品のようです。
 しかし、歴史を変えてしまう過程を描いた話なら是非あげて欲しかった作品がまだ残っているのですよね。
40 2009年05月04日 11:01
常駐3号
>>37
前にカキコしましたが映画の「サウンド・オブ・サンダー」でしたっけ。

パタリロはたまに、ミス、しておかしな点があったりするのがいいですよね。
41 2009年05月04日 12:55
はいてんしょん
少年ジャンプ「銀魂」も歴史改変もの?
とかネタに走ってしまったり(^^;;;


多元宇宙論の方がしっくりする私です
42 2009年05月04日 14:09
山本弘
>30
>37
>40

 ここはSFのコミュなんですから、せめてブラッドベリの原作(「雷のような音」)について言及していただきたいものです……。

 僕も東部戦線さんと同じで、みなさんの挙げられている作品の多くが「歴史改変」という言葉を勝手に拡大解釈しており、猫屋レオ丸の定義されている「歴史改変もの」とは違っていると思います。やはりキム・ニューマンの『ドラキュラ紀元』や藤崎竜『封神演義』のような作品でないといけないのではないでしょうか。
 猫屋レオ丸さんの定義に従うと、

『高い城の男』○
(どうでもいいけど、検索してみたら、『高い塔の男』だと思っている人が大勢いますね)
『猿の惑星』×
『フリッカー、あるいは映画の魔』×
『仮面ライダー電王』×
『メトセラの子ら』『夏への扉』『愛に時間を』×
『1984年』×
『時砂の王』○
『新恐竜』○
『アフターマン』『フューチャー・イズ・ワイルド』×
『マイナス・ゼロ』×
『TERRAの工作員』×
『プロテウス・オペレーション』○
『未来からのホットライン』×
『戦国自衛隊』○
『ファイナルカウントダウン』×
『七回死んだ男』×
『ジパング』○
『銀魂』○

 という分類になると考えます。
 ×である理由は、「そもそも歴史が改変されていない」「歴史を扱っていない」ことです。
43 2009年05月04日 14:35
野次馬の視線@DT部
それでは、

『モンゴルの残光』○
『角笛の音の響くとき』○
『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』×

でよろしいでしょうか?
44 2009年05月04日 14:40
ハムスターヴィール
今、映画館でやっている『GOEMON』はどうですか?


45 2009年05月04日 21:09
ASAKA
42番  山本弘 様

>『マイナス・ゼロ』×
>『TERRAの工作員』×
駄目ですか・・・(泣)
そう言えば『マイナス・ゼロ』歴史は我々の正史のまま?
『TERRAの工作員』は歴史が一度は改変されたエピソードがあったと思ったけど・・・修復されたら「×」って事ですか?

お話として面白かったのに歴史物・タイムパトロール物には該当しても歴史改変物には当らないのは残念だな(^^;)

43番 野次馬の視線@DT部 様

>『モンゴルの残光』○
ココは微妙ですねー。
トピ主様の定義をしっかり決めないと。
まあ、そこまで定義にこだわるより、お話の面白さに注目したいのですが。
『モンゴルの残光』は(タイムパトロールの守る)我々の歴史では正史でありますが、時間巡邏隊にとっては改変された歴史なんでしょうねー?
果たして圧制(圧政)に耐えかねて歴史自体を改変したグループは我々の正史を見て喜んだかどうか?

『TERRAの工作員』では1名の女性が修復後の我々の時間線に取り残されましたが、神々の戦いとして説明を受けたとしても自分の所属していた時空が消えてなくなったことに納得できたのかなー・・・?その辺の記述はお話には無かったと思うので心残りでした。

(こういった、自分の属していた時間線から切り離された人のネタで1本御話は書けそう。(笑))
46 2009年05月04日 22:56
墨東邸主人
 現状、猫屋レオ丸さんの定義に立ち返る方向で話が進んでいるようですが、「作家によって改変された歴史」「登場人物の介入などによって恣意的に改変された歴史」については一応、便宜上の分類名を与えるなどして分けておいた方が、話を進める上での混乱が減るように思えます。

47 2009年05月05日 01:30
さやにゃ
>42 山本弘さん

「実は史実はこうだった」タイプは入りますでしょうか?
歴史は改変されていないですが、裏が捏造されているパターン。

上で猫屋レオ丸さんが挙げている「実は代々の将軍は女性である」【大奥】や
「伊達政宗は女」の【ぼんたん】
「沖田総司の周囲に男装の少女がいた」【風光る】
「聖徳太子が超能力者」【日出る処の天子】etc

まぁこれらがSFか微妙ですが(※ただ大奥は今後SFになる可能性が高そう)
「天草四郎が少女」の【AMAKUSA1637】と、江戸の医術物の【仁JIN】は、どちらも現代人がタイムスリップした話で、歴史改変にたいする怖れなどもあるから《○》ですよね。


あと37は原作のほうです。映画は観ていませんあせあせ
きちんとタイトルを挙げなくてすみません。
48 2009年05月05日 05:31
猫屋レオ丸
どうも。このトピックを立ち上げた者です。ご無沙汰して申し訳ありません。
さて、東部戦線さんと山本さんが議論をまとめて、方向を正してくれたようで、ありがとうございます。

はっきり言いますと、私としては時間移動による歴史改変は、話題の拡散することから、たとえとして出していただきたくありません。それらはやはり〈タイムトリップもの〉として区別して欲しいです。ただし、時間移動とそれに伴う、歴史改変という主題にはいかにも魅力的で興味をそそる作品があることもわかります。このサイト
http://www.uchronia.net/
でも日本の歴史改変小説として「戦国自衛隊」が紹介されているわけですからね。
あくまで、「応用編」として論じましょう。

あと、さやにゃさんの挙げている作品群は明確に歴史改変作品といえます。
しかし、「歴史は改変されていないですが、裏が捏造されているパターン」
このご意見には違和感を覚えますね。
よしながふみの「大奥」に関してははっきりと家光時代に流行した「赤面疱瘡」という要素が挿入され、そこから改変が始まっていると判断できます。
もちろん、その後の展開はそこから〈現実史〉読み替えていますが、さればこそそのような作品をも包括するために「歴史改変とは〈現実史〉を読み替える想像のこと」という定義を提出したわけですよ。

ところで、こんなことを空想しましょう。
ジョナサン・スウィフトの「ガリヴァー旅行記」が現実だったら。
こういうことでもずばり立派に歴史改変な訳です。
因みにこの構想に基づいた小説は実在します。
アダム・ロバーツの「スウィフト的に」(原題”Swiftly" 未訳)です。
ここ参照。
http://www.uchronia.net/bib.cgi/label.html?id=robeswiftl
つまり、最初に私が挙げた技法の内の〈虚実混交〉を用いています。

「銀魂」が歴史改変か否やのご意見も出ていますが、私としてはまさにそういう議論を望んでいました。この日本にあっては、架空戦記の印象が強く、歴史改変作品へのマイナスイメージさえありましたからね。歴史改変とは奥が深く、なおかつ突き詰めれば不可解であって、意外と〈歴史改変的想像力〉は巷にあふれていると知って欲しかったのですよ。まあ、いまのところ「銀魂」についての議論は出しますまい。さりとて「銀魂」は歴史改変的に興味深い作品なるは認めねばなりません。
49 2009年05月05日 05:59
猫屋レオ丸
ところで、ラズベリー賞も受賞したピトフの駄作「キャットウーマン」のオープンニングは濃密に挿入型の歴史改変性が示されています。
これです。
http://www.youtube.com/watch?v=lk-UBVcTsW4
古代には女神として崇拝され、中世には魔女として迫害を受け、近代となって代を重ねながら怪盗として活躍したキャットウーマンという人格の歴史がここに表現されているわけです。

ピトフといえば、その前の作品「ヴィドック」も魔術的歴史改変、あるいはサイバーパンクとして面白い作品でした。
50 2009年05月05日 09:50
常駐3号
う〜ん、まだよくわからない、ですね。
「歴史改変とは〈現実史〉を読み替える想像のことです。」
というのは『日本的「架空戦記」』、とどう違っているのでしょうね。

一般的な意味での「タラレバ」とはどう違うのか、とするともっとシンプルな論になるとは思うのですが。

コミックやおちゃらけモノはダメ、みたいにするともっと明解になったりして。

「〈歴史改変的想像力〉は巷にあふれていると知って欲しかったのですよ。」というのならば、まさに「マイナスイメージで語られるそこらの本屋にある架空戦記もの」で十分に巷に「あふれている」とは思うのですけどね。

なんか細かい話で申し訳ないのですけど、こういう「定義」というのにはかなり関心があって、以前本屋さんにいた時に「この本はどこに置くのだろう」といつも悩んでいた経験からくるのですよね。

「ジャンル」自体を「創造」したり、作者、版元さんからの要望があったり、お客様からの「苦情」もいっぱいだったり、様々な視点、好み、主義主張、そういったモノで、「テ〜マというのはおもしろいな〜」と毎朝考えておりました。

「自分の本を、架空戦記、のコーナーの横にはおかんでくれ」「はは〜っ」、と言ってその作者の希望通りのところに置いたら全然売れなかった・・
さて誰のせい?

すいません、話、それてますね。
「歴史改変」というのは、本屋さんのどこにある?というところから来る定義への関心、でした、すいませんでした・・
51 2009年05月05日 11:52
東部戦線
 「歴史改変」というより「異歴史世界」という感じなんじゃないでしょうか。

 バトルものの漫画やアニメの舞台の多くは、ストーリーにつごうよく創られた異世界ですよね。ほとんど廃墟だけど必要な物資はなんとなく手に入ったり、便利な乗り物があって世界中どこへでもいけたり、人口がほどよく少なかったり、モンスターが住んでいたり。
 ここでいう歴史改変とは、そういう異世界なんだけれど、なおかつこちらの世界と濃厚に共通点がある世界。起源は違うようだけれど日常生活や歴史がこっちとそっくりだとか、あるいは比較的最近までこちらと共通の歴史を共有しているとか、そういう世界の歴史のことをいうのでは。


 ところで、仮にそういうのが「歴史改変」だとすると、極端な例では地球の違う時代だけれど、こちらとそっくりな歴史や日常を描いた作品というのも対象になるかも。
 たとえば、ハンナ・バーバラの『原始家族フリントストーン』や『宇宙家族ジェットソン』とかジム・ヘンソンの『恐竜家族』は背景となる世界が今と違う時代ですけど、会社で働くサラリーマンのお父さんと家族の生活は二十世紀の日常そのものですよね。
52 2009年05月05日 14:34
metanest
いわゆる、(史学では禁忌であるところの)「歴史の IF」モノ、というくくりじゃいかんのでしょうか。
バイロン卿による計算機が完成してしまったという設定の(カウンター)スチームパンク『ディファレンス・エンジン』とか、
広瀬正作品がいくつか上でダメ出しを喰らってますが、『エロス』が○じゃないですかね?
あと確か広瀬正の短篇で「石をひとつ拾ってくるだけだからたいした歴史改変は起きないはずだ」という小話的なものがあったと思いますが。
54 2009年05月05日 15:15
でぃじゅおとこ★
「歴史改変」そのものずばりを扱った、フリッツ・ライバーの『ビッグタイム』はどうでしょう?

改良戦争(チェンジ・ウォー)に対する描写は、改変された歴史を描写するより、改変しようとする当事者の視点で描かれている点で、これまで出たものとは少し異質だと思うのですが、どのようにカテゴライズされるのでしょうか?

今ではかなり読みづらくなってしまった作品ですが。
55 2009年05月05日 16:59
華猫
うーむ、
作中人物ではなく、作者が、歴史を改変してるってことなのかな。

>52で思い出したの……

去年、アメリカのヤフーで、「歴史的に不正確な映画・ベスト10」て記事がありましたね。
The 10 Most Historically Inaccurate Movies
http://movies.yahoo.com/feature/10mosthistoricallyinaccurate.html
こういうのも入るかな。
まあ……娯楽作品ゆえのご都合主義的なウソであって、意図的な「歴史改変」とは言いがたいでしょうが。
56 2009年05月05日 22:14
猫屋レオ丸
>>常駐3号
いえ、もちろん架空戦記も歴史改変の範疇です。ただし、その一部に過ぎぬというわけです。歴史改変といっても色々あり、その中に架空戦記もある、ということですよ。ご理解いただけますか。

>>「〈歴史改変的想像力〉は巷にあふれていると知って欲しかったのですよ。」というのならば、まさに「マイナスイメージで語られるそこらの本屋にある架空戦記もの」で十分に巷に「あふれている」とは思うのですけどね。

はい。その通りです。全面的に賛同いたします。しかし、架空戦記に限らず歴史改変的な作品が沢山あることも事実です。

>>「歴史改変」というのは、本屋さんのどこにある?というところから来る定義への関心、でした、すいませんでした・・

これについては、特に決める必要もない、というのが私の意見です。
私としては歴史改変というのは様々にジャンルにまたがっており、時にSFであれば、時にファンタジーでありうるわけです。ただし、その中に特に歴史改変性を前面に押し出した作品もあり、それははっきりと歴史改変作品と呼んでいいでしょう。さながら、世に恋愛の要素のある作品はあまたあれど、それがみな恋愛小説でなきが如きです。

>>東部戦線
「歴史改変」というより「異歴史世界」という感じなんじゃないでしょうか。

これまたわかりやすい解説をいただきましてありがとうございます。
その通りです。

>>ここでいう歴史改変とは、そういう異世界なんだけれど、なおかつこちらの世界と濃厚に共通点がある世界。起源は違うようだけれど日常生活や歴史がこっちとそっくりだとか、あるいは比較的最近までこちらと共通の歴史を共有しているとか、そういう世界の歴史のことをいうのでは

はい。これまたその通りです。

>>ところで、仮にそういうのが「歴史改変」だとすると、極端な例では地球の違う時代だけれど、こちらとそっくりな歴史や日常を描いた作品というのも対象になるかも。

これも十分、ありえますね。それこそ高野史緒の諸作品の登場人物などは、あえて現代日本人と同様の心性を持っているように描かれておりますし。

>>metanest

はい。全くその通りですよ。「ディファレンス・エンジン」こそは典型的ともいうべき歴史改変小説です。
57 2009年05月05日 22:32
猫屋レオ丸
ところで、提案なのですが、試しに歴史改変的思考を「実践」してみませんか。
とりあえず、時代は先の大戦後に限定して、「改変首相」と称し、さまざまな人物を首相としてみて、どんな社会となっているかを簡単に説明するのです。

例えば、平岡公威(三島由紀夫)首相、美空ひばり首相、東郷健首相など。
58 2009年05月05日 22:46
常駐3号
>>56
ご丁寧にありがとうございます。
時間移動は除く、というのはとても参考になりました。
ただそうするとせっかくの42の0もいくつかダメになってしまいますね・・

59 2009年05月06日 11:05
Gomi
〉56
とすると「あ・じゃぱん」矢作俊彦なんて該当するのかな?
ボートピープルとなってハワイに渡りメジャーリーガーになった人物や、新潟の反政府運動リーダーなんて実在人物をモデル化しているとも思えますし…(ゃゃネタバレ)
60 2009年05月06日 12:59
はいてんしょん
宇宙戦艦ヤマトは歴史改変物ですか?

船体が使えると言う時点で改変が起きていますね(^^;

そもそもSFでは無い
とオチが付きそうな質問だなぁ
61 2009年05月06日 14:04
WrongFriend
歴史というからには、我々が前提としている過去の事実と違う過去が出てくる必要がありますね。

宇宙戦艦ヤマトの舞台は過去ではないですから。
63 2009年05月06日 17:24
野次馬の視線@DT部
私見からすれば、歴史改変については、もうちょっと限定的に考えた方がおもしろいと思います。いわゆる歴史の転回点について、別の道をすすんだら、というタイプ。ジョゼフィン・テイ「時の娘」タイプについては全く別のジャンルかと思います。


いわゆる大化の改新というクーデターが成立せずに藤原家のいない日本があったら、とか。

開明的な君主だったルイ16世の改革が成功しイギリスと対抗できるフランスだったら、とか。

高杉晋作のクーデターが失敗し、小栗上野介を中心とした改革政権が成立したら、とか。
[1234]
64 2009年05月06日 20:13
小林泰三
> 宇宙戦艦ヤマト

放映当時は大和の船体が分断していることは知られてなかったので、改変というのとは違うと思います。

それを言うと、歴史小説の大半は歴史改変物になってしまいます。

篤姫も直江兼続も実際の言動はわからない訳ですから。
65 2009年05月06日 21:01
WrongFriend
実際の歴史知識と小説とのギャップが「考証ミス」でも「まァ創作よ創作」でもなく、「ええっ何でそうなるの?」とある程度のインパクトを読者に与えるのが歴史改変なのでしょう。

「タイム・マシン」を受けたバクスターの「タイム・シップ」は歴史改変ではないながらも、オリジナルでは「考証ミス」「まァ創作よ創作」と受け止められていた部分を「ええっ何でそうなるの?」で説き起こした力作だなあと思い出してしまいました。

時代劇も、実際の歴史との相違自体がストーリーに係わっていたなら歴史改変になりうるのかも知れませんね。
66 2009年05月10日 18:00
さやにゃ
>48 猫屋レオ丸さん

>>しかし、「歴史は改変されていないですが、裏が捏造されているパターン」
このご意見には違和感を覚えますね。
>>よしながふみの「大奥」に関してははっきりと家光時代に流行した「赤面疱瘡」という要素が挿入され、そこから改変が始まっていると判断できます。

おうっ
そうですね、そこがターニングポイントですものね。
大奥はたしかに違いました。その部分は全面白旗です。


これは、ちょっと違うのかな。
ネタバレします。


清水玲子の【月の子】のラストシーンは、ヒロインが怖い夢から目覚めると、貧困も格差もなく、排気ガスや原発のリスクもない、クリーンで優しい世界で、

「チェルノブイリが爆発して、戦争や飢餓が絶えない、おそろしい世界の夢を見たの。ああ良かった、みんな夢で」
と、ぐるっと“読者の世界が、架空歴史物になる”のです。

最後の最後に、自分たちのほうが「可哀相で怖い夢の中」にいる。となったあの感覚が、気持ち悪くて、すごく好きでした。

単にターニングポイントで良い方を選んで「めでたしめでたし」ではなく、わざわざ読者を突き落とすところ(ヒロインが「本来そうなったかもしれない歴史=読者には現実」を知っている)が、原発事故直後なだけに、より面白かったですほっとした顔
67 2009年05月11日 09:09
山本弘
 えーと……。

 このトピが立って以来、ずっと待ってたんですが、まだどなたも挙げてくださいませんね。

『文蔵』で連載中の『去年はいい年になるだろう』(^^;)。

http://www.php.co.jp/bunzo/outline/#outline_6
68 2009年05月23日 23:05
プティ
歴史改変で初めて読んだのは「闇よ落ちるなかれ」です。屈折型ですかね。
とっても好きでまた読みたいとおもって数十年。あはは。

もはやジャンルから卒業した歴史改変そのものは、筆の立つ人にまかせて、
SFとしては歴史改変そのものを色々なモデルで提示して驚かせて欲しいなぁ。
(なんちゃって)


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